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auは16日、携帯電話の2007年秋冬モデルとして、2.8型ワイドQVGA有機ELディスプレイを搭載し、ワンセグ受信に対応した東芝製端末「W56T」など、8モデルを発表。11月中旬以降に順次発売する。 9月に発表している「INFOBAR 2」と合わせて、ラインナップは全9機種となる。今回発表された8機種中、6機種がワンセグ対応。3機種がメインディスプレイに2.8型ワイド、240×400ドットの有機ELを採用。いずれもサムスンSDI製パネルとなっている。 最大の特徴は、新統合PCソフト「LISMO Port」を使うことで、ソニーのウォークマンやネットジュークと連携可能になったこと。ダウンロードした「着うたフル」を対応ウォークマンに転送できるようになったほか、音楽配信サービス「mora for LISMO」からダウンロードした楽曲も携帯電話だけでなく、ウォークマンに転送できるようになっている。「LISMO Port」は12月以降にダウンロード提供される予定。 端末側の特徴としては「W56T」(東芝製)、「W54S」(ソニー・エリクソン製)、「W54SA」(三洋製)の3機種が、HDD搭載コンポ「ネットジューク」との連携に対応。PCを使わずに、ネットジュークに保存した楽曲を携帯電話に転送できるほか、携帯電話内の「着うたフル」のバックアップや、コンポでの再生、ネットジュークを介したウォークマンへの転送も行なえる。 ネットジュークとの対応や、ワンセグ/デジタルラジオの対応は下表の通り。
■ W56T/東芝製
2.8型ワイド有機ELディスプレイを搭載した、東芝製端末。解像度は240×400ドット。ワンセグ映像の表示には、液晶テレビ「REGZA」で培ったという技術を投入しており、記憶色に基づいた発色チューニングを実施。また、画質はノーマル、ファイン、シネマと、番組に応じて選択可能。音質面でも帯域拡張技術「DBEX」を採用している。 ワンセグ/デジタルラジオの受信に対応。ワンタッチで画面が約360度回転する「リバーシブルスタイル」を採用しており、ワンセグなどが素早く起動/視聴できるという。約800MB(暫定値)の大容量メモリを内蔵しており、音楽などが保存可能。BluetoothのAVプロファイルにも対応しており、対応ヘッドフォンなどに、ワンセグ音声のワイヤレス送信も行なえる。 2つの機能を同時に処理/表示できる「マルチプレイウィンドウ」に対応しており、ワンセグを視聴しながらのインターネット検索や、EZナビウォークを使いながらメールを読むといった使い方も可能。3D表示機能も向上しており、ゲームは「biohazard4 Mobile edition 体験版」をプリインストールしている。 有効画素数324万画素のオートフォーカスカメラを内蔵。外部メモリはmicroSD。カラーリングはハイウェイオレンジ、チャイナホワイト、ユニバースブラックを用意する。外形寸法は約106×50×17.8mm(縦×横×厚さ)。重量は約145g。連続通話/待受時間は未定。
■ W54S/ソニー・エリクソン製
W56Tと同様に、解像度240×400ドット、2.8型の有機ELディスプレイを搭載したソニー・エリクソン製端末。ワンセグ/デジタルラジオの受信に対応しており、マルチプレイウィンドウもサポート。2つの機能を同時利用/表示可能。 約800MB(暫定値)の大容量メモリを内蔵しており、音楽などが保存可能。BluetoothのAVプロファイルにも対応しており、対応ヘッドフォンなどに、ワンセグ音声のワイヤレス送信できる。ゲームは「biohazard4 Mobile edition 体験版」をプリインストール。筐体はクラムシェルデザインで、「光沢のフレームと表面のツヤ感が大人のエレガントスタイルを表現した」という。
カラーリングはフランボワーズレッド、ベルベットブラック、アクアブルー。カメラは有効画素324万画素でオートフォーカス。外部メモリはmicroSDカードを採用している。外形寸法は約106×50×19.1mm(縦×横×厚さ)。重量は約145g。
■ W54SA/三洋製
「漆器の小箱をイメージした」というデザインの、三洋製端末。ワンセグ/デジタルラジオの受信にも対応している。3インチのワイドVGA(480×800ドット)、IPS液晶を搭載。マルチプレイウィンドウにも対応している。
Bluetoothにも対応。和風なデザインとなっており、カラーリングは山吹、黒紅梅、白雪の3種類。スライド式でサブディスプレイは備えていない。搭載デジカメは有効画素数318万画素でオートフォーカス。外形寸法は約109×50×18.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は約144g。外部メモリにはmicroSDカードを採用している。
■ W53H/日立製
2.8インチ、240×400ドットのワイド有機ELディスプレイを搭載した「Woooケータイ」。日立のテレビ「Wooo」に採用された高画質技術を、有機ELディスプレイ向けにチューニングして投入された画質処理エンジン「Picture Master for Mobile」を搭載。ワンセグ用に「ヒストグラム伸張型γ補正」、「画面輝度対応イコライジング補正」、「彩度補正」の補正技術により、シーンに応じた奥行き感のある色鮮やかな映像が表示できるという。また、屋外でも黒潰れのない表示を行なう「光センサー連動γ補正」も用意。カラーマネジメントも3種類から選択できる。 なお、ワンセグには対応しているが、デジタルラジオの受信には対応していない。ワンセグ用アンテナは内蔵タイプとなり、スッキリとしたデザインを実現。ディスプレイを回転させるだけでワンセグが起動する「クイックTV起動」も利用できるほか、見やすい角度でワンセグが楽しめるセルフスタンドが付属。バックグラウンド録画に対応した録画予約機能、外部メモリ録画、タイムシフト再生も行なえる。
SD-Audio形式の音楽ファイル再生にも対応。外形寸法は約107×51×14.2mm。ヒンジ部やディスプレイ周囲のトリム部には蒸着によるメタリック処理を採用している。重量は約131g。連続通話/待受時間は約250分/約360時間。カメラは有効画素数197万画素。外部メモリはmicroSD。カラーリングはジャパンブラック、ノルディックホワイト、ユーロパープル。
■ W55T/東芝製
9.9mmという薄さが特徴の東芝製端末。ワンセグやデジタルラジオの受信には対応していない。ディスプレイは2.4インチ、240×400ドットのクリアスクリーン液晶。有効画素数196万画素のデジタルカメラを採用し、外部メモリはmicroSDカードが使用可能。 ボディ上面にはステンレスパネルを採用し、ヘアライン処理や鏡面処理を施している。背面パネルには高輝度の赤色LEDを採用し、時刻を流れるように表示したり、メールや電話のアイコンで着信などを知らせる。
外形寸法は約99×54×9.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約104g。連続通話/待受時間は約220分/約270時間。カラーリングはゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードを用意。なお、ボディ上面のステンレスパネルはクレジットカードとほぼ同サイズになっているという。
■ W53K/京セラ製
ワンセグ受信に対応した京セラ製端末だが、デジタルラジオの受信には対応していない。外形寸法、約106×49×15.4mm(縦×横×厚さ)の薄型ボディが特徴。液晶を回転して閉じるだけでワンセグが起動。待受け時にテンキー1、2、3のいずれかを長押しすると、予め登録した相手に発信できる「ワンタッチダイヤル」機能も備えている。 筐体には、ハーフミラー処理を施したインフォメーションエリアを用意し、一見意味なく並んで見える8つの文字のイルミネーションがリズミカルに単語を形作り、着信やメール受信時、音楽再生などをおしゃれに演出するという。
液晶ディスプレイは2.7型、240×400ドットの液晶。197万画素のデジタルカメラも内蔵する。重量は約130g。連続通話/待受時間は約250分/約300時間。カラーリングはパッショネイトレッド、ルミナスシルバー、シャンパンピンク。
■ A5529T/東芝製 2.6インチ、240×320ドットの液晶ディスプレイを搭載した東芝製端末。より見やすくなったという「でか文字」や「でかピクト」表示が可能なモデルで、待ち受け画面に操作方法をサポートする壁紙が指定できるなど、見やすさや使い勝手の良さを重視している。
「着うたフル」やLISMOからの音楽転送には非対応。ワンセグ/デジラジの受信もサポートしていない。外形寸法は約100×50×18.4mm(縦×横×厚さ)、重量は約109g。連続通話/待受時間は約190分/約310時間。外部メモリはmicroSD。カラーはブリーズゴールド、カームピンク、ゲイルブラック。
■ A1407PT/パンテック&キュリテル製
骨伝導スピーカーを搭載した簡単ケータイ。背面部に骨伝導スピーカーを内蔵しており、閉じたまま耳の近くに当てることで、相手の声を聞き取り可能。通常のスピーカーを使った通話も行なえる。
ディスプレイ部は2.4型で、解像度は240×320ドットの液晶。より簡単な操作が可能なモードや、ふくらみを持たせた大きなキーを採用するなど、使い勝手の良さをメインに開発されている。デジタルカメラは135万画素。外形寸法は約98×51×20mm(縦×横×厚さ)で、重量は約120g。待受時間は約200分/約300時間。外部メモリ用スロットは非搭載。カラーはホワイトのみ。
□auのホームページ
(2007年10月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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