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8型/480×234ドットの液晶ディスプレイを備え、ポータブル型で初となる12セグ/ワンセグチューナ内蔵のHDDカーナビ。給電はシガーソケットアダプタ以外にACアダプタや、別売バッテリパックでも行なえ、車以外でも利用可能。AV機能は地デジ受信のみとなり、DVDドライブを省いて小型化。音楽再生機能も搭載しない。内蔵の30GB HDDはナビ専用となっている。 地デジ受信では、EPGやデータ放送、字幕の表示にも対応。テレビ音声をカーオーディオなどに無線伝送できるFMトランスミッタ機能も備える。なお、録画機能や、データ放送からの通信機能は非搭載。通信機能には「今後の機種で検討する」としている。B-CASカードは背面スロットに収納する。
12セグの受信には、2基のチューナからの合成ダイバー方式を採用。ロッドアンテナを搭載するほか、フィルムアンテナも付属する。12セグ/ワンセグの自動切換え機能を備え、受信状態が悪い場合に自動でワンセグに替わるように設定できる。 チューナ部の基板は、映像/音声デコーダ部をモジュール化し、面積を従来比約1/5に小型化。B-CASリーダーの信号伝送部を回路パターンに集約、液晶ブロックやナビ回路ブロックなどの構成を見直したことで、チューナの内蔵化を実現したとしている。 また、DVDプレーヤー部を省いたことなどで、従来の8型液晶搭載モデルと比べ奥行きが48mmから38mmに、高さが134mmから121mmになり、体積比で25%減とした。DVDを省いた理由は「地デジ内蔵によって、DVDレベルの鮮明な画像を提供できる」ためだという。 そのほかの改良点として、家庭で利用する場合のスタンドを従来の付属スタンドから折りたたみの一体型に変更。視聴する際の角度を調整できる。また、家庭用のF型アンテナ変換コネクタも付属とした。
ナビ機能としては、FM多重VICSにより渋滞情報が取得可能。環境に配慮したスピードや加速などをナビが診断する「エコドライブ情報II」も搭載する。そのほか、盗難にあってもナビが使えなくなるセキュリティコードも備える。 コンポジット映像の入出力端子(切り替え式)を搭載。ヘッドフォン/音声出力の切り替え式端子も備える。。内蔵スピーカーの出力は1W×2ch。別売バッテリ利用時の地デジの連続視聴時間は約2時間。外形寸法は121×206.8×38mm(縦×横×厚さ)。重量は約950g。リモコンが付属する。
■ 2011年に向けた地デジナビ
同社は2007年度のナビ市場について全体が前年比108.6%の442万台、ポータブル製品が同167.7%の55万台に伸長すると予測。記録メディア別の割合では、同社も展開するフラッシュメモリ型が2006年の5.1%から23.7%に大きく伸びると予測しながらも、主流のHDDは2006年と同じ65.4%を維持すると見ている。 オートモーティブカンパニー 販売促進部事業推進課の秋山隆課長は、「2006年4月に初めてHDDポータブルナビにワンセグを内蔵して以来、地デジ時代を先取りして業界をリードしてきた」と述べ、アナログ放送が終了する2011年に向けた新ラインナップとして、12セグ/ワンセグ両対応となった「地デジゴリラ」をアピールした。
□三洋電機のホームページ ( 2007年10月19日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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