最新Bluetoothオーディオなどがモーターショーで披露 －PNDコンセプトモデルや、iPod対応の08’ジャガーも

クラリオンのポータブルナビコンセプトモデル

期間：10月26日～11月11日(一般公開27日～) 会場：幕張メッセ 入場料：一般1,300円、中高生600円

　第40回東京モーターショーが10月26日～11月11日(一般公開27日～)に幕張メッセで開催(一般公開は27日～)。24日より行なわれている報道関係者向けのプレビューで公開されたカーAV関連製品を紹介する。

■ クラリオン/ザナヴィ

FB275BT

　クラリオンとザナヴィが共同展開するブースでは、来春に国内で発売予定のBluetooth対応1DINレシーバ「FB275BT」を展示。また、両社が積極的に進めているポータブルナビゲーションデバイス(PND)のコンセプトモデルも紹介されている。

　「FB275BT」は北米向けモデルとして発売されているSDスロット搭載1DINレシーバ。国内では2008年春に発売予定。価格は2万円前後を想定する。CDドライブは非搭載となっており、SDカード内のMP3再生が行なえるほか、携帯電話などとBluetoothでワイヤレス接続、ハンズフリー通話や音楽再生が可能となっている。BluetoothはA2DPやAVRCPなどのプロファイルをサポート。

　「検討されているもののほんの一部」という4種類のコンセプトモデルも紹介。いずれも特徴的な形状となっており、用途に合わせたインターフェイスを採用している。

　本体が球形のモデルは、正面に円形のディスプレイを搭載。コントローラ部を兼ねた本体を前後左右に曲げることで操作する仕組みとなっている。ナビゲート役として様々なキャラクターが道案内するという提案もなされており、「フクロウは正確に道を案内、ウサギは若い女性向けの店などを中心に検索、案内する」といったイメージで検討されている。

　背面に小型カメラを備えたモデルでは、写真や動画の撮影を想定しており、ドライブレコーダとしても利用可能。そのほか、アウトドア向けの耐衝撃タイプや、折り畳みタイプのカード型などが提案されている。

　会場には、スポンサー契約を結んでいる「KONDO RACING」の近藤真彦監督もゲストとして来場。レースへの意気込みなどを語った。

球形のPNDコンセプトモデル	様々なキャラクターが道案内するイメージ	アウトドア向けのモデル

背面にカメラを備えたモデル

折り畳み可能な薄型のカードタイプ

■ 三洋

三洋ブース

　11月26日に発売される「ゴリラ」シリーズの12セグ/ワンセグ両対応モデル「地デジゴリラ」(NV-HD880FT)を中心に展示。また、ワイヤレス化の提案として、Bluetooth対応オーディオプレーヤーと1DINレシーバの参考展示も行なわれている。

　展示されたBluetoothオーディオシステムは、SDカードスロット搭載のポータブルオーディオプレーヤーと、タッチ操作に対応する有機ELディスプレイ搭載の1DINレシーバで構成。

　発売時期や価格は決まっていないが、レシーバには4chデジタルアンプを内蔵、SDカードやUSBメモリなどに収められた楽曲が再生可能。ステレオミニの音声入力も備える。前面はフルフラットとなっており、SDスロットやUSB端子はパネルをスライドさせることで現れる。

　ポータブルプレーヤー側はSDカード内のオーディオが再生可能。なお、Bluetoothヘッドフォンからのコントロールには対応しないため、車外では有線のイヤフォンの利用を想定している。

「地デジゴリラ」などの展示	展示されたBluetoothオーディオシステム	水道水を用いる車内用の空気清浄機も参考展示

■ アルパイン

アルパインブース

　アルパインは、11月に発売する新コンセプトのカーオーディオ「IMPRINT」(インプリント)を紹介。また、iPodの画面デザインと共通化を図った1DIN CDレシーバ「iDA-X001」をデモカーで体験できる。

　IMPRINTは、自動車内の音響空間に合わせた補正を行なうことを目的に、別売キットとPCで車内の音響チューニングが行なえる製品。コア技術として、「MultEQ」(マルチEQ)を採用。米AUDYSSEY Laboratoriesのホームシアター向け技術を元に開発された。

　測定時には、ノイズを拾わないためにエンジンやエアコンなどを切る必要があり、実際の走行中とはリスニング環境が異なるが、窓ガラスやシートを含めた車内全体の環境を考慮した細かな設定と補正が行なえることを特徴としている。

　なお、今回の展示では東芝と共同開発している車載HD DVDプレーヤーの展示は行なわれていない。説明員によれば「開発は続けている」という。

「IMPRINT」対応「CDA-9887Ji」(上)の紹介展示		iPodとの連携を強化した1DIN CDレシーバ「iDA-X001」

■ ジャガーやヒュンダイなどのiPod対応モデルも国内販売へ

　海外自動車メーカーでは、フォルクスワーゲンが今後提供予定のiPod対応ナビ「RNS510」を展示。付属ケーブルでiPodの楽曲が再生できるほか、SDカードやUSBメモリ内の楽曲も再生可能となっている。

フォルクスワーゲンの「RNS510」

　ジャガーは2008年5月に国内で販売する「XF SV8」を参考展示。アームレスト部の収納スペースに専用端子を備え、付属ケーブルでiPodを接続可能となっている。「XF SV8」の価格は650万円～995万円前後のラインナップとなる。

　ヒュンダイは、「i30」を国内初展示。アームレスト部にUSB端子を備え、iPodの付属ケーブルを利用した接続が可能。USBメモリ内の楽曲も再生できる。また、ステレオミニ入力も備える。「i30」の国内発売時期や価格は未定。

ジャガー「XF SV8」

ヒュンダイ「i30」

自動車メーカー各社が初披露となる最新モデルやコンセプトモデルを展示。写真はフェラーリ430 スクーデリア	BMW「Concept CS」	アルファロメオ「Alfa Brera Selespeed」

光岡自動車「大蛇・兜」(オロチ・カブト)	ホンダ「PUYO」	トヨタ「RiN」

□東京モーターショーのホームページ
http://www.tokyo-motorshow.com/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071024/tms1.htm

( 2007年10月25日 )

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