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オンキヨー株式会社は、24bit/96kHz対応のUSBオーディオインターフェイス「SE-U55SX」を11月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後の見込み。
2004年に発売された「SE-U55GX」の後継モデル。S/N比115dBを実現したPCIスロット用のサウンドカード「SE-200PCI」(オープン/直販17,800円)の“USBオーディオ版”を目指したというモデルで、200PCIと同等のVLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)回路などを搭載。システム全体でS/N比115dBを実現している。 独自のアナログ波形生成技術「VLSC」用回路は、L/Rchで独立させ、200PCIと同様にシンメトリに配置。グラウンドを強化する銅バスプレートも搭載。専用独立電源やカップリングコンデンサも高品位なものを採用したという。
200PCIとの違いは、DAC部にWolfsonの「WM8740」ではなく、バーブラウンの「PCM1796」を採用したこと。S/N比の向上が比較的容易に行なえるためで、その結果、200PCIとも若干音色が異なるという。出力は最高で24bit/96kHzまでサポートする。
ADCもS/N比114dBの高性能なチップを採用しており、録音時のクオリティを向上。入力も24bit/96kHzに対応する。大型電解コンデンサやオーディオ用出力カップリングコンデンサ、デジタル電源用コンデンサ、専用開発のオーディオコンデンサなども投入している。 動作をPCのクロックに同期させず、発振周波数が±10ppmという、高精度な水晶クロックを内蔵することでジッタを大幅に低減。「実在感や空間描写力を飛躍的に向上させ、聞き疲れのない心地良いサウンドを実現した」という。 PCとの接続にはUSB 1.1を使用。光デジタル出力も装備しているが、2ch専用となっており、AAC、ドルビーデジタル、DTSなどのサラウンド音声のスルー出力はサポートしていない。USBバスパワーでは動作せず、ACアダプタの接続が必要。完全セルフパワー給電となっており、PCが起動していなくてもオーディオセレクタとして使用できる。 出力は光デジタル×2、アナログステレオ(RCA)×1、ヘッドフォン×1。入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログステレオ(RCA)×1、マイク入力×1。対応OSはWindows XP/Vista。外形寸法は169×67×244mm(幅×奥行き×高さ)。重量は700g。光デジタルケーブルなどを同梱する。
筐体のデザイン/カラーリングは、フロントパネルを備えて黒を基調とした「SE-U55GX」とは大きく異なり、ホワイトをベースにしたモダンなデザインを採用。「マニアック/難しそうなイメージを変える狙いがある。また、CRTから薄型の液晶ディスプレイが主流になったため、縦置きした状態で、液晶の裏に横向きに設置することも想定した筐体と、ボタン配置を採用した」という。
付属ソフトは オーディオPC「HDC-1.0」にも付属していた、「CarryOn Music 10」。
統合型オーディオソフトで、音楽ファイルのライブラリ管理や、CDからのリッピング、ライン録音、ポッドキャストに対応。MTP対応のポータブルオーディオプレーヤーへの楽曲転送も行なえる。ソフト内でWeb表示も可能で、同社が展開する24bit/96kHzなどをサポートした高音質楽曲配信サービス「e-onkyo music」にもアクセスできる。
□オンキヨーのホームページ
(2007年10月30日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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