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ダイマジック、薄型テレビ向け3chフロントスピーカー
-1台で5.1ch音声録音可能なマイクも


SAGE

2007年内発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社ダイマジックは、薄型テレビ向けの3chフロントスピーカーシステム「SAGE」(サージュ)を2007年内に発売する。価格はオープンプライスで、実売価格は10万円前後の見込み。

 また、5.1chサラウンド音声の録音が1本で行なえるマイク「DVM-PRO」も2007年内に発売する。価格はオープンプライス。



■ 3chフロントスピーカー「SAGE」

 横一列にスピーカーを配置した3chスピーカーとアンプユニットで構成されるスピーカーシステム。当初の販路としては、マンション販売業者向けに提供するほか、テレビショッピングなどを中心に展開する。

 スピーカー部は、30mm径ツィータを3基、60mm径ウーファを6基内蔵。外形寸法は965×95×86mm(幅×奥行き×高さ)の薄型筐体で、37型前後の薄型テレビとの組み合わせに向くとしている。重量は3.6kg。

SAGE スピーカーはフロントに横一列に配置

 アンプユニットは最大出力20W。サラウンド機能として、同社独自のサラウンド音声技術「EUPHONY」を採用。ステレオ音源をサラウンド再生する「AST」や、3chスピーカーで擬似的に5.1chサラウンド再生を行なうバーチャルサラウンド技術「DVX」などの機能を備える。

 デコーダも内蔵し、ドルビーデジタルやDTS、AACなどのデコードに対応する。入力端子は、アナログ音声を3系統(フロント1系統、リア2系統)、光デジタルを2系統、同軸デジタルを1系統装備。音声出力は専用のスピーカー出力、ヘッドフォン出力、サブウーファ出力を各1系統備える。

 外形寸法は、263×98×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1kg。リモコンなどが付属する。

アンプユニット アンプユニットの背面端子類 リモコンが付属する



■ DVM-PRO

DVM-PRO

 1本で5.1chサラウンド録音が行なえるマイク。スタジオなどでの利用を想定した業務用マイクで、構成などにより価格は異なるが、マイク本体とPC用ソフトなどの最小構成で10数万円、最大構成時でも100万円以内になる予定としている。

 本体には4基の小型マイクユニットを内蔵し、これらを使って5.1chサラウンド録音が行なえるほか、8方向の指向特性の制御が可能。

 オリンパス製ボイスレコーダ「DS-60」などでも採用されている同社の指向特性制御技術「DVM」を採用。4基のマイクユニットで集音した音声は、PC用ソフトを利用して、5.1chサラウンドに変換される。

 そのほか、本体には最大で6基の小型マイクユニットが内蔵可能で、本体上部にマイクユニットを追加することで、3次元サラウンド録音にも対応できる。

塗装前の状態 塗装後。各面に穴が空けられている マイクの周囲で音を鳴らしてリアルタイムでサラウンド音声をモニターするデモを行なった



■ コンテンツ事業部を新設。効果音制作ブースなどを用意

コンテンツ事業部の利用するスタジオ構成図。全てネットワークで接続されている

 そのほか、同社では11月1日よりコンテンツ事業部を新設。効果音コンテンツの制作やサウンド全般のプロデュースを行なう「RedAJ Sound」と、スタジオ作業などを中心としたサウンドポストプロダクトションを行なう「Sound Planet」の2セクションで、各種コンテンツ制作を担当する。

 スタジオは東京 秋葉原にある「富士ソフト秋葉原ビル」内に設立。ミキシングスタジオを2ヵ所(Mix-A/B)、効果音などを録音する「Foleyブース」、映像編集スタジオや、シアタールーム「富士ソフト アキバシアター」を用意。各スタジオやシアタールーム間は、ネットワークで接続されており、編集した映像や音声データ転送がスムーズに行なえる。

 Mix-Aスタジオについては、音響再生環境基準として、THX社の認証プログラム「THXpm3」を申請中で、年内に承認テストを受ける予定。なお、Mix-Bスタジオ、映像編集スタジオ、シアタールームは富士ソフト株式会社からのレンタルとなる。

Mix-Aスタジオ Mix-Aスタジオのアナウンスルーム Foleyブースの状況も確認できる

Mix-BスタジオのアナウンスルームはMix-Aと比べて広めなので、「多くの声優さんを入れての音声収録も行なえる」という 富士ソフトのシアタールーム「富士ソフト アキバシアター」。THX認証も取得している

 Foleyブースは、国内のプロダクションでは珍しいという「活きた効果音」を作るためのブース。床には板やレンガ、石畳などが並べられているほか、壁面には複数の異なる扉を並べて配置し、既存の効果音では対応できない場合に効果音を制作するブースと説明している。

 海外の映画制作では、撮影時に発生した生音はほとんど使わず、歩く音や扉の開閉など、日常で発生する様々な効果音を、後日こうしたFoleyブース内で、「Foley actor」と呼ばれる効果音専門の役者とともに制作するのだと言う。

 Foleyブースの状況は設置されたカメラでMix-A/Bスタジオからモニタできるため、スタジオから指示を出しながら作業が行なえる。

効果音を制作する「Foleyブース」 床には足音用に様々な素材が並べられている 材質の異なる扉が並ぶ

流し台やガスコンロなども用意 バスタブは、お風呂に入る音のほか、水のたまっていく音なども収録できる

浜田晴夫社長

 スタジオ新設に際して、ダイマジックの浜田晴夫社長が、「コンテンツの制作から、最終的に視聴する製品まで、全体を見渡してコーディネートし、コンテンツと技術を融合した“音のサポート”をする会社へと発展するのが我々の夢だった。その夢を実現するための第1弾として、世界一のスタジオを作ろうと考えた」と、設立意図を語った。

 SAGEの今後の展開については、「SAGEは、久しぶりのコンシューマ向け製品ということで、低価格化を目指したため、HDMIなどが省略されている。今後はHDMI搭載モデルや、より大型テレビに向けたモデルも発売していきたい」とした。


□ダイマジックのホームページ
(11月1日現在、記事に関する情報は掲載されていない)
http://www.dimagic.co.jp/
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-SSDに記録するDSDレコーダ。「mp3HeadPhone」など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070719/aes.htm

( 2007年11月1日 )

[AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]


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