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世界最大規模のコンシューマエレクトロニクス展示会「2008 International CES」が7日(現地時間)開幕した。6日よりプレスイベントや基調講演が開催されていたものの、7日にはメイン展示会場となるLas Vegas Convention Centerが開場し、各社の新製品や最新技術が一堂に集められている。 ■ 松下は150型PDPを展示。超薄型プラズマも多数
2008年のCESでは、テレビの大画面化や薄型化に注目が集まっている。中でも松下電器産業は、世界最大となる150型プラズマディスプレイを発表。4Kの解像度を持ち、同社では「Advanced High Definition」と呼称している。 ブース中央に150型PDPを配して、大画面をアピールしているほか、1インチ(2.54cm)以下という50型の薄型PDPや、ハイコントラストPDPの技術発表も行なうなど、プラズマを中心としてたブース展示を展開している。
また、パイオニアも6日のプレスイベントで公開した薄さ9mmの新プラズマディスプレイや超高コントラストプラズマなどを初披露。いずれも、2009年以降の実用化を目指した、参考出品製品だが、ブースの前面に配した薄型PDPには、来場者からの高い注目が集まっていた。
日立も7日にプレスイベントを開催。日本で発売中の「Wooo UTシリーズ」の北米モデルを第1四半期に投入することを明らかにしたほか、1.5インチ(約3.81cm)という50型の薄型プラズマディスプレイと、32型/0.9インチの薄型液晶テレビを参考出展している。 薄型プラズマは、パネルの発光効率の改善と、放熱機構の工夫により薄型化を実現。今後、実用化に向けた技術検討を進めていき、2009年ごろの実用化を目指すという。パネル解像度は1,280×1,080ドット。
また、LG電子も薄型液晶テレビを出展するなど、テレビメーカー各社の薄型化競争が活発となっている。 Samsungは、31型と14型の有機ELディスプレイを参考出展。技術開発中のもので、製品化時期は未定。「画面サイズと厚さ2cm以外の仕様は非公開」としているが、解像度については、「他のどの有機EL製品よりも高い」とした。
■ BD/HD DVD両陣営がブース出展
開幕前にWarnerのBlu-ray Disc一本化が発表されたBlu-ray Disc、HD DVD関連では、両陣営ともにサウスホールにブースを展示。各社の最新製品や技術デモを行なっている。 Blu-ray Disc Association(BDA)のブースでは、各社の最新BD関連製品が出展。船井電機の低価格BDプレーヤーも展示されている。また、FOXによるBD-ROMのネットワーク機能BD-Liveのデモなども行なわれている。なお、7日の夕方にBlu-ray Disc Associationのプレスイベントが開催される。
HD DVDのブースでは各社の新プレーヤーや、ビデオタイトルを一堂に集めているほか、HD DVD対応パソコンを多数展示している。
■ キヤノンがSDカード記録のAVCHDビデオカメラを発表 ビデオカメラについても、ソニーが6日に新ハンディカムを多数発表したほか、キヤノンが同社初となるメモリーカード記録のAVCHDカメラ「HF10」、「HF100」を出展している。 いずれも3.3メガピクセルのCMOSセンサーを搭載し、1,920×1,080ドットでのAVCHD記録が可能。光学12倍のズームレンズを搭載する。上位モデルのHF10は、SDカードだけでなく16GBの内蔵メモリーを搭載している。
□2008 International CESのホームページ ( 2008年1月8日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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