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松下電器産業株式会社は10日、8月に行なわれる北京オリンピックにおいて過去最大数の機器を納入し、AV製品を中心としたオリンピック期間向けのマーケティング展開を行なうと発表。同社の取り組みについて都内で説明会を開催した。
北京オリンピックは、全ての国際映像信号が1080/50iで制作・配信されることから同社は「初のHDオリンピック」と位置づけている。公式放送機器として、同社の「DVCPRO HD P2」シリーズなどが採用され、デジタルVTRやシステムカメラ、モニタなどをIBC(国際放送センター)に納入。同社は、1988年のカルガリー大会よりオリンピックのサポートを開始。同社放送機器が公式記録フォーマットに採用されたのは1992年のバルセロナ大会以来8大会目となる。 今大会では、北京など7都市の全37会場において、アテネオリンピック時に比べ約1.7倍規模となる過去最大数の機器を納入予定。メインスタジアム“鳥の巣”などに大型映像表示装置「LEDアストロビジョン」(18会場25画面)を設置するほか、業務用音響システム「RAMSA」シリーズ(41会場284システム)、プラズマテレビ「VIERA」を含むテレビ(約1万台)、DLPプロジェクタ(8会場11画面)、DVDレコーダ「DIGA」などを供給する。会場では、採用された機材の一部が展示されていた。
■ 映像投稿による参加型サイトや「アクトビラ」のHD映像配信も
コンシューマ向けの取り組みとして、同社の北京オリンピック特設サイト上では、映像の投稿によるユーザー参加型のサービス「World Wide Wave」を4月11日より実施。観客席を模した映像内で、参加者全員がウェーブを行なうというもので、自作でウェーブを行なっている映像を投稿することにより、同社が上半身部分の映像を切り出し、ウェーブの映像に加わることができる。参加は無料。 ファイルで送信できるものであれば、映像のフォーマットは問わず受け付け、投稿から約1週間で掲載。受付が完了するとメールで通知され、画面内から自分の映像がある部分をニックネームから検索し、拡大表示できる。
また、同社の薄型テレビVIERA専用サービスとして、インターネットサービス「アクトビラ」の映像配信「アクトビラ ビデオ・フル」でオリンピックの映像をハイビジョン配信するサービスも予定。 VIERA向けのページ「Panasonic TV スクエア」において、4月14日の10時から「パナソニック 北京オリンピック特集」として、ハイビジョン画質の「アクトビラ ビデオ・フル」でオリンピックの公式映像を配信。過去の歴史や記録を紹介するドキュメンタリー映像なども用意する。対応するVIERAにおいて無料で視聴できる。また、日本代表選手の競技日程などの情報も掲載する。
■ 綾瀬はるかが選手に扮する新CMも披露
同社は、会場の感動を伝えるための放送機材の提供から、家庭で映像を再現するためのAV機器のハイビジョン化拡大までの一連の展開について「Sharing the Passion」をキーワードにマーケティングを行なう。 オリンピック協賛の趣旨についてコーポレートコミュニケーション本部 ブランドプロモーショングループ F1・オリンピック推進室の布谷彰室長は、「スポーツを通しての文化貢献と、ブランド価値の向上」とし、今回の北京では「トップアスリートの緊張感や躍動などを世界で分かち合いたい」と意気込みを述べた。
説明会では、4月18日より放映されるオリンピック向けの新CMも披露。宣伝キャラクターの小雪と綾瀬はるかによるCMで、綾瀬が柔道や棒高跳び、100m走の選手となり、姉の小雪が活躍を見守るという設定でVIERAやDIGA、SDムービーなどの製品をアピールしている。
□松下電器産業のホームページ ( 2008年4月10日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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