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サイバーリンク株式会社は、BD/DVDビデオ対応の再生ソフト「PowerDVD 8」のパッケージ版を6月下旬に発売する。なお、ダウンロード版は4月14日より既に販売を開始している。BD再生に対応するUltraと、非対応のDeluxeの2バージョンを用意しており、価格は下表の通り。対応OSはWindows XP/Vista。
■ PowerDVD 8
再生機能は従来バージョンを踏襲しており、Ultraでは、BDビデオのフルHD再生も可能。なお、HD DVD再生機能は省かれている。UltraではDTS-HD/TrueHDなどの次世代フォーマットに対応するほか、BDのインタラクティブ機能(BD-J)も利用可能。AVCHDディスクの再生も行なえる。 新機能として、手持ちのDVDビデオの映像に字幕や音声、画像を付加できる「Movie Remix」を採用し、同社のオンラインコミュニティサイト「MoovieLive.com」にMovieRemixファイルをアップロードすることが可能。同じDVDビデオを持つユーザーは、MovieRemixファイルをダウンロードし、DVDを再生することで、作成された映像を視聴できる。なお、アップロードされるのは映像自体ではなく付加された情報のみで、同じDVDを持っていないユーザーはリミックスされた映像を見ることはできない。
MoovieLive.comでは、上記のMovieRemixファイル共有のほか、DVD作品のレビュー作成/閲覧や、手持ちのDVDコレクション情報の共有などのコミュニティ機能が利用可能。登録を行なえば無料で利用できるが、従来バージョンのソフトは非対応。また、BD向けのサービスは現時点では用意されていない。
いずれのバージョンにおいても、MPEG-4 AVC/H.264や、MPEG-2、VC-1、WMVのハイビジョンファイルを再生可能。音声は、ドルビーデジタル/DTSのほかDTS-ES、DTS NEO:6、DTS 96/24などに対応する。24bit/192kHz、24bit/96kHzのDVDオーディオ再生も行なえる。 ビデオカードが備えるハードウェアによる動画再生支援機能「ATI Avivo」や「NVIDIA PureVideo」に対応。デジタル放送などのコピーワンスコンテンツを収録したCPRM対応メディアも再生できる。 そのほか、セリフの自動リピート機能や、字幕位置の調整機能、PCのバッテリ残量に合わせて再生スピードを調整する機能なども引き続き搭載している。 ■ 今後は遠隔視聴などネットワーク機能の強化も
日本法人社長の尾藤伸一氏は、国内のビジネス展開について「ワールドワイドでOEMを増やしてきたが、日本は本格展開を始めたのが2005年とスタートが遅れたこともあり、体勢が作られていなかった。また、リテールは過去数年間は自前でやっていなかったが、量販店の店頭には競合ばかりが並んでいて寂しく感じた。今後はリテールを拡大する」との意向を表明。 また、REGZAでHDD録画を利用し、自宅に3TBの録画ライブラリを持つという尾藤氏は、同社が展開するネットワーク遠隔視聴サービス「Cyberlink Live」の好評などを受け、「今後は日本で録画した地上デジタル放送の番組をアメリカから携帯電話で見られるといったソフトウェアが、だんだん視野に入ってきた」と自身の構想についても語った。
□サイバーリンクのホームページ ( 2008年4月24日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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