◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
パイオニア、地デジのタイムシフト再生対応「サイバーナビ」
-ビデオサーバー機能搭載、HDD容量は80GBに倍増


5月下旬より順次発売

標準価格:126,000円~378,000円


 パイオニア株式会社は、「カロッツェリア」ブランドのHDDカーナビ「サイバーナビ」新モデルを5月下旬より順次発売する。7型ワイドディスプレイと地上デジタルチューナを搭載したHDDナビ3機種のほか、液晶ディスプレイとDVDレシーバのセットなど、計5モデルをラインナップし、各製品の発売時期と価格は下表の通り。

仕様 型番 価格 発売時期
サイバーナビ
1DIN+1DIN 7型ワイドディスプレイ
(インダッシュ)
地デジチューナ
DVD/CD
DSP/HDDナビ
AVIC-VH9000 378,000円 5月下旬
2DIN 7型ワイドディスプレイ
地デジチューナ
DVD/CD
DSP/HDDナビ
AVIC-ZH9000 357,000円
1DIN HDDナビ AVIC-H9000 189,000円
液晶ディスプレイ+DVDレシーバ
1DIN 7型ワイドディスプレイ
(インダッシュ)
DVD/CD
AVX-P90DV 157,500円 5月下旬
リアモニター
9型ワイドディスプレイ TVM-W90 126,000円 6月中旬



■ サイバーナビ

 1DIN+1DINの「AVIC-VH9000」と、2DINの「AVIC-ZH9000」は、いずれも7型ワイド/解像度800×480ドットのタッチパネル液晶を搭載し、12セグ/ワンセグ対応の地上デジタルチューナを搭載。「AVIC-H9000」はディスプレイや地デジチューナ、DVDドライブを内蔵しない単体ナビモデル。


AVIC-VH9000 AVIC-ZH9000 AVIC-H9000

地上デジタル放送のタイムシフト再生に対応

 AVIC-VH9000/ZH9000の地デジチューナは4アンテナ/4チューナ構成で、従来モデルからの改良点として、視聴中の番組を10分前までさかのぼって再生できるタイムシフト機能を搭載。視聴しているチャンネルは自動で10分間録画されており、特別に設定することなく利用可能。ただし、12セグ/ワンセグいずれの視聴時でも、記録する映像はワンセグのみ。なお、タイムシフトではない通常の録画には非対応。

 受信感度は従来モデルよりも向上。これまでと同様、受信状況に応じた12セグ/ワンセグの自動切換え機能も搭載し、新モデルでは、新たに「12セグ優先」、「ワンセグ優先」、「標準」の3種類から優先度を選べるようになった。また、放送局の視聴エリアを越えた場合でも、自動で系列局のチャンネルを選択する「オート放送局サーチ」を搭載している。

 HDD「ブレインユニット」では、従来の音楽サーバー機能に加え、新たに動画再生にも対応。付属PCソフト「BeatJam Video Converter 2008 for carrozzeria」を用いてMPEG-4 AVC/H.264などの映像をDivXに変換、ブレインユニットに転送することで、装着したナビでの動画ファイル再生が可能になる。また、ナビ機能での利用を含めたHDD容量は従来の2倍となる80GBに強化された。なお、「AVIC-H9000」のブレインユニットは音楽/動画ファイルの転送には対応せず、ナビ専用となっている。


HDD内の動画再生に対応 付属のリビングキットでブレインユニットとPCを接続し、音楽/動画などのデータを転送できる 変換/転送にはBeatJam Video Converter 2008 for carrozzeriaを利用する

 AVIC-VH9000/ZH9000のアンプ出力は50W×4ch。DVD/CDドライブ部はDVDビデオ再生に加え、VRモードでデジタル放送を記録したディスクの再生にも対応。DivXやMP3/WMA/AACファイルを収めたディスクも再生できる。なお、DRM付きのファイルは再生できない。


AVIC-VH9000のDVD部(左)と、HDDブレインユニット装着部(右) AVIC-ZH9000のDVD/HDD部


付属リモコンはステアリングにも装着可能

 ナビ機能では、通信機能と連携した「スマートループ」に対応し、ユーザー同士で渋滞情報などが共有可能。目的の駐車場の時間帯による混雑予測など、蓄積データを基にした詳細な情報が取得できる。また、施設検索では、名称やジャンル、電話番号などカテゴリを問わずキーワードで検索できる「マルチ検索」に対応。日本語入力にATOKを採用しており、予測変換や検索語の学習機能も備える。そのほか、所定のユーザー登録を行なうことで、地図データなどを3年間無償でアップデート可能となっている。

 なお、通信モジュールとしては、これまで携帯電話のみ対応していたが、新たにウィルコムのW-SIMを用いた専用通信モジュールでも利用可能となっており、オプションでウィルコムの通信モジュールと携帯電話を同時利用できる拡張ユニット「ND-UH40」(13,650円)も5月下旬に発売する。また、ウィルコムでは、スマートループ専用プランとして、月額1,050円の定額制サービスを開始予定。


3年間の無償アップデートを実施 「マルチ検索」画面 ウィルコムの通信モジュール

□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/2008/0509-6.html



■ 液晶搭載DVDレシーバ、リアモニター

 「AVX-P90DV」は、7型/解像度800×480ドットの液晶ディスプレイとDVDレシーバの一体型モデル。上記サイバーナビ「AVIC-H9000」などとの組み合わせに対応。なお、アンプは内蔵しない。

 DVDドライブはDVDビデオに加え、デジタル放送をVRモードで記録したディスクにも対応。DivXやMP3/WMA/AACを記録したディスクも再生できる。


上段がAVX-P90DV。下段は既発売のアンプ内蔵CDメインユニット「DEH-P930」 スロットインDVDドライブを搭載 AV機能メニュー画面

TVM-W90

 「TVM-W90」は、9型/解像度1,280×720ドットの液晶ディスプレイで、リアシートでの視聴を想定した製品。映像入力はコンポーネント(専用端子)で、テレビチューナ内蔵のサイバーナビなどと接続できる。また、別売のD端子変換ケーブル「CD-CPD300」などを利用することで、ビデオカメラやゲーム機などとのコンポーネント接続も行なえる。

 リアルタイムで映像の明暗を検出し、コントラストを調整する「アクティブコントラスト」を搭載。逆光や照り返しの強いシーン、暗闇にまぎれた人物の顔などでも鮮明に表示できるとしている。


□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/2008/0509-1.html


□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□関連記事
【5月9日】パイオニア、ワンセグ内蔵のポータブル「エアーナビ」
-5.8型液晶搭載、音楽再生も。「スマートループ」対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080509/pioneer1.htm
【2007年5月9日】パイオニア、地デジ受信を強化した「サイバーナビ」など
-受信エリア1.5倍。ワンセグを30fps化する機能も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070509/pioneer3.htm

( 2008年5月9日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.