◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
富士通テン、地デジ対応で画質も強化したAVナビ5機種
-地デジ受信性能も向上。CMキャラクターは上戸彩に


AVN978HDTV

6月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス~357,000円


 富士通テン株式会社は、AV機能を備えたカーナビゲーションシステム「ECLIPSE(イクリプス)」の2008年夏モデルとして、地上デジタルのチューナ内蔵のHDDナビを6月上旬より順次発売する。12セグ/ワンセグ対応の1DIN+1DINモデルのほか、画質補正回路も搭載した2DINモデルなど計5製品を用意し、価格は下表の通り。

仕様 型番 価格 発売日
1DIN+1DIN
7型ワイドVGA液晶/DSP
HDDナビ
DVD/CD
  +
12セグ/ワンセグチューナユニット
AVN978HDTV 357,000円 6月上旬
1DIN
7型ワイドVGA液晶/DSP
HDDナビ
ワンセグ
DVD/CD
AVN078HD 294,000円 6月上旬
2DIN
7型ワイドVGA液晶/DSP
HDDナビ
12セグ/ワンセグ
DVD/CD
AVN778HD 341,250円 6月中旬
7型ワイドEGA液晶/DSP
HDDナビ
12セグ/ワンセグ
DVD/CD
AVN668HD オープンプライス
(25万円前後)
7型ワイドEGA液晶/DSP
HDDナビ
ワンセグ
DVD/CD
AVN558HD オープンプライス
(20万円前後)

 AVN978HDTVは、7型/解像度800×480ドットのインダッシュ液晶ディスプレイを備えた1DINユニットと、専用の1DIN地デジチューナユニットを組み合わせたパッケージモデル。地デジチューナは12セグ/ワンセグ受信に対応し、コンソールやシート下にも設置できる。

 AVN078HDは、同じく7型/800×480ドットのインダッシュ液晶を搭載した1DIN型。地デジチューナユニットが付属しない以外はAVN978HDTVと共通で、本体にワンセグチューナのみ内蔵する。

 2DINでは、AVN778HD/668HDが12セグ/ワンセグチューナを内蔵し、558HDはワンセグのみ内蔵。ディスプレイはいずれも7型で、解像度は778HDが800×480ドット、668HD/558HDは400×234ドットとなっている。


AVN978HDTVは、上段の1DINメインユニットと、下段の1DIN地デジチューナのセット AVN078HD

AVN778HD AVN668HD AVN558HD

 全モデルにおいて、市販カーAVで初というデジタルTFTを搭載。また、778HD/668HD/558HDには本体とディスプレイの間にデジタル伝送を採用。ナビ基板からディスプレイ基板へ伝送する際にD/A変換せず、LVDSトランシーバ/レシーバ経由で伝送しており、ノイズ発生を抑えてくっきりした文字表示や、深く締まった黒の表現が行なえるとしている。

 778HD/668HDには、彩度やコントラストを向上させる画質補正回路「Vivid View Processor」を搭載。778HDでは輪郭補正機能も備える。2007年モデルにも同名の機能が搭載されていたが、2008年モデルではさらに強化し、約2倍のコントラスト比を実現したという。


新モデルで採用された高画質化技術 デジタルTFTの採用と、映像信号のデジタル伝送でノイズを排除 Vivid View Processor搭載の778HD(左)と2007年モデル(右)の比較

可変マッチングシステムにより、受信性能を約20%向上

 地デジの12セグ/ワンセグ受信に対応するAVN978HD/778HD/668HDでは、受信するチャンネルの周波数に応じて最適なアンテナ特性を選択することで安定した受信が行なえる「可変マッチングシステム」を新たに採用。従来モデルに比べ受信エリアが約20%拡大したとしている。

 地デジの受信にはアンテナ4基とチューナ4基で信号を合成するシステムを採用しており、新たにアンテナ4基を全てフロントガラスに貼る方式に変更。従来の前方/後方に各2基装着する方式に比べ、側方からの受信性能も改善。前後左右の総合で、受信性能が従来に比べ約10%向上したという。なお、12セグではデータ放送にも対応。受信状況に応じた12セグ/ワンセグの自動切換えにも対応する。そのほか、これまで地デジはナビ/AVの2画面表示に対応していなかったが、新たに2画面表示時でも地デジが利用できるようになった。


4枚のフィルムアンテナを全てフロントに貼る 前方/後方だけでなく側方からの受信にも対応 B-CASカードスロットは前面に装備

 いずれも出力50W×4chのMOS-FETアンプを内蔵。978HDTV/078HD/778HDには、ドルビーデジタル/DTS、ドルビープロロジックII対応のデコーダを内蔵するほか、オートタイムアラインメントや、パラメトリックイコライザなどの音質調整機能を搭載。さらに、778HDのみの機能として、同時に発売する車載用タイムドメインスピーカーの特性に合わせた設定が簡単に行なえる「ECLIPSE TDモード」を搭載した。


778HDには「ECLIPSE TDモード」を搭載。タイムドメインスピーカーに最適な音質調整を自動で設定できる 6月中旬発売の新モデルとして同時発表されたタイムドメインスピーカー「TDX700S」(上)と、パワーアンプ+センタースピーカーの「TDX700C」(下)

 DVD/CD部は共通で、DVDビデオや音楽CD再生に対応。なお、従来モデルで採用されていたメモリースティックスロットは備えていない。そのほか、別売ケーブルの利用で、iPodとの接続にも対応。ナビのタッチパネル上からiPodの操作が可能になる。

 HDD容量はいずれも40GB。従来モデルと同様にCDからHDDへの4倍速リッピングが可能な「MUSIC JUKE」機能を搭載する。FM多重放送を利用した楽曲情報取得にも対応する。

 ナビ機能では、携帯電話/パソコンと連携したエリア情報などのコンテンツサービス「モクテキチネット」に対応。「Yahoo! 地図アプリ」や「its-mo Drive」など他社の位置情報とも連携した検索も行なえる。

 978HD/078HDには本体にブラック塗装を施しており、GUI面では高級感を持たせた「リアルフォトアイコン」を採用。778HDには大型のアイコンデザインを採用する。また、668HD/558HDには、選択中のメニューを色分けし、大きな絵文字で表示することで迷わず操作できるとしている。



■ 宣伝キャラクターに上戸彩さんを起用

 同社は、2007年度決算で連結売上が前期比648億円増の3,641億円となり、9期連続で過去最高を更新。勝丸桂二郎社長は「今後も期待の一歩先に応える商品を提案し続ける。強いECLIPSEを育てることが成長のカギ」と位置づけ、「第一歩として、市場シェア15%獲得を目標にする」と述べた。

 発表会では、新たなイメージキャラクターとして上戸彩さんを起用したことも発表。6月中旬ごろに新テレビCMを開始する予定となっている。


勝丸桂二郎社長 イメージキャラクターは上戸彩さんに


□富士通テンのホームページ
http://www.fujitsu-ten.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujitsu-ten.co.jp/release/2008/05/20080512_01.html
□関連記事
【2007年5月14日】富士通テン、ワンセグ内蔵/ケータイ連携対応のAVナビ
-「デュアルディスプレイ」や高画質回路搭載機種など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070514/ften.htm
【2007年9月20日】富士通テン、B-CASスロットを本体に内蔵したAVナビ
-4基の地上デジタルチューナを内蔵
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070920/ften.htm

( 2008年5月12日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.