◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
富士通テン、ワンセグ内蔵/ケータイ連携対応のAVナビ
-「デュアルディスプレイ」や高画質回路搭載機種など


6月中旬より順次発売

標準価格:6,300円~367,500円


 富士通テン株式会社は、AV機能を備えたカーナビゲーションシステム「ECLIPSE(イクリプス)」の2007年夏モデルとして、ワンセグチューナ内蔵の2DIN HDDナビ4機種や、オプションの12セグ/ワンセグチューナなどを6月中旬より順次発売する。各モデルの仕様や型番、価格は下表の通り。

仕様 型番 価格 発売日
AVナビ
HDDナビ/DVDビデオ
ワンセグ/MS
7型ワイドデュアル液晶/DSP
AVN887HD 304,500円 6月中旬
HDDナビ/DVDビデオ
ワンセグ/MS
7型ワイドVGA液晶/DSP
AVN777HD 283,500円
HDDナビ/DVDビデオ
ワンセグ/MS
7型ワイド液晶/DSP
AVN667HD 225,750円
HDDナビ/DVDビデオ/MS
7型ワイド液晶/DSP
AVN557HD オープンプライス
地上デジタルチューナ
12セグ/ワンセグチューナ DTV107 82,950円 6月中旬
AVナビ + 地上デジタルチューナ
AVN757HD
 + 
DTV107
AVN757HDTV 367,500円 7月中旬
AVN557HD
 + 
DTV107
AVN557HDTV オープンプライス 6月中旬
オプション
4/3/2chパワーアンプ XA4000 66,150円 6月中旬
2/1chパワーアンプ XA2000 46,200円
iPod接続コード IPC107 6,300円



■ AVN887HD/777HD

AVN887HD

 DVD/CDレシーバやワンセグチューナなどを備えた、2DINのHDDナビ。いずれも7型ワイドのディスプレイを搭載するが、AVN887HDは運転席側にナビ、助手席側にAV画面を表示できるデュアル液晶で、AVN777HDは新開発の画質補正LSIを搭載して高画質化している。それ以外の仕様はほぼ共通。

 ディスプレイはタッチパネル対応/解像度800×480ドットの7型ワイド。AVN887HDには、2005年秋モデルにおいて採用された「デュアルディスプレイシステム」を搭載。運転席側と助手席側で見える映像が異なるため、運転席側はナビ画面を表示し、助手席側はDVDビデオを表示するといった使い方が可能。デュアルディスプレイをONにすると、画素数は半分(400×480ドット)の2画面となる


AVN887HDは助手席側でAV(左)、運転席側でナビ(右)の「デュアルディスプレイ」が利用可能

 AVN777HDには、新開発の画質補正LSI「Vivid View Processor」を搭載。輪郭、コントラスト、彩度がリアルタイムで補正され、強度は3段階から選択可能。補正をOFFにすることもできる。AV/ナビいずれの画面でも利用可能。

AVN777HD 「Vivid View Processor」を採用した777HD(左)と従来機種(右)との比較

 従来モデルと同様に、CDからHDDへの4倍速リッピングが可能な「MUSIC JUKE」機能を搭載。新たに、約7,800万タイトル分のジャケット画像やタイトル情報をHDDにプリインストールしており、CDリッピング時に情報が付与できる。録音形式はATRAC3形式(132kbps)で、HDDには約3,000曲の記録が可能。さらに、FM多重放送を利用した楽曲情報取得サービス「FM de TITLE」や、ジャケット画像などを取得する「FM de TITLE plus」も利用できる。HDD容量はナビを含め40GB。

 また、プリインストールの情報や、FM経由で取得した情報を元に、CDや着うたの販売サイトに携帯電話でアクセスできるQRコードを表示できる、メディアクリックの「FLIP MOBILE」にも対応した。対応する携帯電話は赤外線通信機能の搭載機種だが、一部非対応機種もあるため、同社サイトで対応機種を案内するとしている。

 さらに、携帯電話の赤外線通信機能との連携に対応。携帯電話でナビ/AV機能が操作できるリモコン機能や、携帯電話で撮った静止画の転送機能「Pic-CLIP」が利用できる。また、ナビのルート設定において、専用のPCサイト「モクテキネット」から得た情報を携帯にメール後、赤外線でナビにデータを送信できるようになった。

AVナビ上にQRコードが表示され、携帯電話の着うたサイトなどにアクセスできる 赤外線通信機能を利用してリモコン操作が可能 携帯電話との連携機能一覧。撮影した静止画をナビに送り、壁紙として使うことも可能

 DVDビデオに加え、DVD±R/RW再生も可能。ただし、VRモード記録のディスクは再生できない。音楽CDやCD-R/RW再生にも対応し、MP3/WMAを記録したディスクも再生可能。さらに、メモリースティック内のファイル再生も可能。なお、DRM付きファイルはサポートしない。

 50W×4chのMOS-FETアンプを内蔵し、デコーダはドルビーデジタル対応。CD音源をデジタルのままDSPに入力する「ダイレクトインDSP」も搭載する。そのほか、別売のマイクによるイコライザ設定や、タイムアラインメントも可能。

 また、同社では初めて別売ケーブル「IPC107」によりiPodとの接続に対応。Dockコネクタを備えたiPodやiPod nanoなどと接続でき、タッチパネル操作でiPod内の音楽が再生できる。なお、第5世代iPodのビデオ再生には対応しない。ステレオミニ接続のオーディオケーブルが付属し、ポータブルプレーヤーななどと接続が可能。

 ナビ機能では、曜日や時間に合わせた渋滞情報を元にルートを検索する渋滞考慮探索などが利用可能。交差点などで3DCGを用いた動画を表示する「カットインムービーガイド」も搭載。そのほか、本体を車から取り外し、バッテリ接続が切断されると起動ロックがかかる防犯機能「ESN」も備える。

DVD/CDドライブ、メモリースティックスロット部 別売ケーブルでiPod内の音楽再生に対応



■ AVN667HD/557HD

 いずれも、480×234ドットのディスプレイを備えたAVナビ。両機種の違いとして、AVNAVN667HDはワンセグを内蔵するが、AVN557HDは非搭載。上位モデルとの違いは、ディスプレイのほかに、ドルビーデジタル/DTSデコーダを内蔵しない点や、タイムアラインメントが簡易型となっている点など。ナビ機能の一部も省かれている。

AVN667HD AVN557HD

 HDD容量は40GBで、上位モデルと同様に「MUSIC JUKE」機能などを備え、「FM de TITLE」や、ジャケット静止画や価格などが取得できる「FM de TITLE plus」も利用可能。携帯電話の赤外線通信を利用したリモコン機能にも対応する。ポータブルプレーヤーなどを接続できるAUX入力も備えるが、ケーブルは別売となる。

 DVD/CD部も共通で、MP3/WMAを収録したCD-R/RW再生もサポート。アンプは50W×4chのMOS-FET。ドルビーデジタル/DTSなどのデコーダは搭載しないが、4chスピーカーで5.1ch相当のサラウンドを実現するという「Circle Surround II」を装備。

 ナビ機能では、AVN-8806HD/7706HDと同様に「モクテキネット」を用いたPC/携帯電話との連携機能に対応。「渋滞考慮探索機能」や、盗難防止機能の「ESN」も備える。なお、「カットインムービーガイド」は搭載しない。



■ DTV107

 地上デジタルの12セグ/ワンセグ受信に対応するチューナユニット。12セグ/ワンセグの自動切換えにも対応。AVN887HDなどに追加することにより、タッチパネルで操作できる。

 アンテナは4chダイバーシティに対応。なお、付属アンテナは2chで、別売のリアアンテナを追加することで受信性能を強化できる。

 チューナは2基で、受信した映像を合成する方式。変化する受信環境に応じて最適なデータ合成比率を演算、良好なデータのみ利用することで、ノイズや乱れの少ない高画質を実現するほか、受信困難なエリアでも粘り強く受信できるとしている。外形寸法は198×163×27mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.2kg。

DTV107 設置例 付属リモコンと、オプションのフィルムアンテナ、接続キットなど



■ AVN757HDTV/557HDTV

 新モデルのAVナビに地上デジタルチューナのDTV107を追加したセットモデル。AVN757HDTVは、AVN777HDに、AVN557HDTVはAVN557HDにDTV107を追加している。757HDTVは、ナビとチューナを単体で購入する場合より1,050円低価格。557HDTVの店頭予想価格は、557HDとDTV107の合計額と同等の見込み。

 本体と地デジチューナの機能は単体モデルと同じ。なお、AVN777HDでは、DTV107側でワンセグ/12セグが利用できるため、本体のワンセグチューナは省かれている。

AVN757HDTV AVN557HDTV



■ XA4000/2000

 IcePower製ICを採用したデジタルパワーアンプ。出力チャンネル数はXA4000が4/3/2chに対応し、XA2000が2/1ch対応。定格出力はXA4000が175W×4ch(2Ω)または350W×2ch(2Ω/ブリッジ接続時)、XA2000が150W×2ch(2Ω)または300Wモノラル(2Ω/ブリッジ接続時)。

 サブウーファ再生などでの超低域歪みをカットするサブソニックフィルタ(18Hz)を搭載。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。SN比は100dB以上。ハイパスフィルタは30~500Hz、ローパスフィルタは50~500Hz。外形寸法は、XA4000が400×259×59mm(幅×奥行き×高さ)、XA2000が250×259×59mm。

XA4000 XA2000



■ AVN10周年を機に快適性の新提案

勝丸桂二郎社長

 勝丸桂二郎社長は、4月26日に発表した2006年度決算に触れ「連結売上2,992億円となり、8期連続で過去最高を更新した」とアピール。原動力の一つとしてAVナビ製品を挙げ、「1997年に発売して以来、今年で10周年。運転席と助手席で別の映像を見られるナビや、バックアイカメラなどで、快適の質を高めてきた」と振り返った。

 2007年モデルは。「車の中だけでは完結しない」として携帯電話との連携機能を紹介。「ネットから情報を探し、携帯電話からAVナビに取り込めることで、個人の多様な趣向に対応し、車の内外と繋がりながら進化させる」と説明し、「ITを用いたケータイリンクAVNで、快適なドライブの新しい提案を行なう」と述べた。販売戦略においては、2005年よりECLIPSEの広告キャラクター務めている山田優さんを引き続き起用する。


□富士通テンのホームページ
http://www.fujitsu-ten.co.jp/
□ニュースリリース(AVナビ)
http://www.fujitsu-ten.co.jp/release/2007/05/20070514_01.html
□ニュースリリース(Vivid View Processor)
http://www.fujitsu-ten.co.jp/release/2007/05/20070514_02.html
□関連記事
【2006年11月28日】富士通テン、AVナビ「ECLIPSE」に地デジチューナ同梱
-ワンセグ/12セグ対応。接続キットも付属
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061128/ften.htm
【2006年8月23日】富士通テン、ワンセグ対応車載用地デジチューナ
-AVNシリーズで利用可能、厚さ28mm
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060823/ften.htm
【2006年5月15日】富士通テン、HDD/DVDナビ「ECLIPSE」6モデル
-アクティブ・ウイングパネルの操作性を向上
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060515/ften1.htm
【2005年9月28日】富士通テン、運転/助手席で違う映像を表示するAVナビ
-走行中もナビ操作可能。地デジチューナも12月発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050928/ften1.htm

( 2007年5月14日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.