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篠田プラズマ株式会社は、横3m、縦1mの125型フィルム型ディスプレイモジュールの試作機を開発した。 最新試作機は、1m×1mのサブモジュールを3枚シームレスに組み合わせて、対角125インチを実現。画素数は960×360ドット(横×縦)で、折り曲げながらの曲面表示も可能となっている。125型の大型ディスプレイながら、重量は約3.6kgと軽量で、消費電力は400W(最大600W)。
PTAとは、プラズマに近い発光原理を持ち、RGBの各蛍光体をそれぞれ塗布した長さ1m、約1mm厚のガラスチューブを並べ、2つの電極フィルムでガラスチューブを挟みこむ構造をもつディスプレイ。約1mmの超薄型を実現できるほか、従来のPDPの約1/10という軽量化を実現。さらに、曲面や円筒形など、フレキシブルな形状のディスプレイの製造も可能となる。 PTA製造時には、長さ1m、厚さ1mmのガラスチューブをつなぎ合わせて、まず1m×1mのサブモジュールが作られる。このサブモジュールをつなぎ合わせて、大型化が行なえる。 篠田プラズマでは、デジタルサイネージ(デジタル広告)を中心にPTAの展開を想定しており、同社がモジュールを開発し、機器メーカーやシステムインテグレータに供給する予定。 15日には、業務用音響/映像機器メーカーのヒビノ株式会社との提携を発表。屋内型のデジタルサイネージ製品として、ヒビノのプロセッサと篠田プラズマのPTAモジュールを組み合わせた製品の共同開発を行なうほか、販売、資本などの包括的提携を視野に入れて、協力関係を進める。 □篠田プラズマのホームページ ( 2008年5月15日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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