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株式会社ナナオは、液晶ディスプレイ「EIZO FlexScan」シリーズの新モデルとして、2系統のHDMIやD4端子などを備えた、24.1型ワイドモデル「HD2452W」を6月12日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は129,800円。カラーはブラック(BK)とチタニウムシルバー(TS)を用意する。
24.1型/解像度1,920×1,200ドットのVAパネルを搭載し、1080p対応のHDMI入力を2系統備える液晶ディスプレイ。2007年6月発売の前モデル「HD2451W」からの強化点として、新たに1080/24p映像の入力にも対応し、2-3プルダウン処理せずに48Hzで表示できる。また、FlexScanシリーズでは初となるリモコンも採用した。 ゲーム向けの新機能として、AV入力時に映像処理をスキップすることで表示遅延の改善を図る「スルーモード」を搭載。通常モード時に比べ、遅延を最大2フレーム短縮するという。さらに、PSP(PSP-2000のみ)から別売ケーブルで映像出力する際に、従来のドット・バイ・ドットや2倍拡大などに加え、フル画面表示を行なう専用モード「ポータブル」も新たに採用した。そのほか、カラーモードにも「ゲーム」を追加、暗いシーンでも対象を判別しやすくしたとしている。
上記以外の基本仕様は「HD2451W」を継承。輝度は450cd/m2。コントラスト比は1,000:1で、最大3,000:1までコントラストを拡張する機能も備えている。視野角は上下/左右各178度(コントラスト比10:1時)、応答速度は16ms(黒→白→黒)/6ms(中間階調)。オーバードライブ回路の内蔵により残像感を低減、白とびや黒つぶれも抑えている。HDMI入力など、AV表示モード時ではI/P変換も行なうほか、ノイズフィルタ量の調整も可能。
HDMIやD端子からの映像のドット・バイ・ドット表示に対応。PinP(子画面表示)も可能で、子画面の位置や透明度の変更も行なえる。 入力端子はHDMI×2のほか、D4×1、コンポジット/S映像(排他利用でS端子優先)×1を搭載。HDCP対応のDVI-D×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1を備え、AV用音声入力としてアナログ音声(RCA)×2も用意する。また、ステレオミニの音声出力とヘッドフォン出力も各1系統備えている。 また、USB端子のアップストリーム/ダウンストリーム各2系統を用意。ダウンストリームはUSBハブとして機能するほか、USBオーディオ機能も内蔵。PCと接続することで、ディスプレイがUSB音源として機能。スピーカーは備えていないが、アナログ音声出力からPCの音声が出力されるため、同端子に別途アクティブスピーカーなどが接続できる。なお、従来モデルの「HD2451W」では入力音声は全てミックスして出力されたが、ソースごとに切り替えて出力することも可能になった。
消費電力は110W。スタンドは約90mmの昇降や、後方60度/前方5度のチルト、左右172度のスイーベルに対応。100×100mmのVESAマウントもサポートする。スタンドを含む外形寸法と重量は、566×230×363~480mm(幅×奥行き×高さ)で、約10.3kg。 付属のPC用ソフトでは、電源を入れてから一定時間が経過すると任意のメッセージがポップアップする「EyeCare Reminder」機能を搭載。数時間ごとに休憩を入れたい場合などに利用できる。また、使用時間を記録して、CSV形式で出力することも可能。そのほか、同社サイトからソフトをダウンロードすることで、複数ウィンドウを画面に並べて表示する際に、画面に入れたグリッド線に沿ってウィンドウサイズを自動調整する「EIZO ScreenSlicer」にも対応する。
( 2008年5月21日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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