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アキュフェーズ株式会社は、ステレオプリアンプ「C-2110」と、パワーアンプ「P-4100」の2モデルを発売する。プリアンプは6月下旬発売で、価格は472,500円。パワーアンプは7月上旬発売で493,500円。
■ C-2110 C-2000の後継モデルであり、フラッグシップモデルなどで採用されている「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式」のボリュームコントロールを備えているのが特徴。AAVAは、CPU制御の16個の電圧-電流変換器を使い、16個のスイッチの組み合わせで音量を決定するというシステム。機械的な接点がなく、音楽信号が可変抵抗体を通らないため、高S/N比、低ひずみ率が期待できるほか、左右のチャンネルの音量誤差や、クロストークを抑える効果があるという。 標準利得は18dBだが、フロントパネルに12dB、18dB、24dBの3種類のゲインが選択できる切り替えスイッチを用意。内部信号経路のリレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」には、金貼り接点を使ったクロスバーツイン方式を採用。「最短でストレートな信号経路を構成した」という。 トーンコントロールには加算型アクティブフィルタ方式を搭載。電源部は、トランスと平滑回路を左右独立させ、各回路全てにローカル電源を設けている。入力バッファ、AAVA、バランス出力など、5個のユニットアンプはボード上に左右に分離。左右チャンネルの電気的な干渉を防いでいる。また、フロントパネルに「PHASEボタン」を備えており、入力毎に位相の設定も行なえる。
専用のヘッドフォンアンプも内蔵。プリアウト出力も備えており、外部プリアンプとの切り替えも可能。入力端子は、バランス(XLR)を2系統、アンバランス(RCA)を6系統用意。出力端子は、バランス(XLR)1系統、アンバランス(RCA)2系統、レコーダ用出力とプリアウトも備えている。外形寸法は465×405×150mm(幅×奥行き×高さ)、重量は16.8kg。消費電力は32W。リモコンも付属する。 全高調波ひずみ率は0.005%。S/N比は定格出力時でバランス/アンバランスどちらも109dB。リアパネルにオプションボード用のスロットを用意。デジタル入力用ボード「DAC-20」(63,000円)や、アナログプレーヤー接続用の「AD-20」(63,000円)などを別売で用意している。
■ P-4100
P-7100やM-6000で培った設計技術を受け継いだというステレオパワーアンプ。定格出力は500W×2ch(1Ω時)、360W×2ch(2Ω時)、180W×2ch(4Ω時)。ブリッジ接続でモノラルパワーアンプとしても動作可能。その場合は1,000W(2Ω時)、720W(4Ω時)、360W(8Ω時)の出力となる。リアパネルのスイッチでデュアル・モノ/ステレオ/ブリッジが切り替え可能で、バイアンプ駆動も手軽に行なえる。 信号経路はインスツルメンテーション・アンプ構成を導入。入力からパワーアンプ段までをフルバランス伝送化し、機器内で発生する雑音を除去する能力やひずみ率を改善するほか、周囲の環境変化にも強いとしている。 回路方式は「MCS+(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用。MCS回路を進化させ、初段バッファアンプのバイアス回路を改善することで、回路安定性を向上。並列動作させる部分を電流-電圧変換部のA級ドライブ段まで拡張することで、低ノイズ化を図っている。
増幅方式は、出力信号を電流の形で帰還する「カレント・フィードバック増幅回路」を採用。ゲインの大小による周波数特性の変化がほとんどなく、広い帯域に渡って一定の特性を保てるのが特徴。位相回転が発生しにくく、位相補償の必要がほとんど無いため、少量のNFBで諸特性を大幅に改善。「立ち上がりに優れ、音質面でも自然なエネルギー応答を得ることができる」という。
電源部は約950VAのトロイダル型トランスと、47,000μFのフィルタ用コンデンサを2基搭載。信号経路は金プレート化。入力端子部には通常の金プレートより厚い処理を施し、信頼性を向上させている。入力端子はバランス(XLR)とアンバランス(RCA)を各1系統用意。大型のスピーカーターミナルは2系統用意しており、Yラグやバナナ・プラグにも対応している。
S/N比は120dB。ステレオ動作時の全高調波ひずみ率は0.05%(2Ω負荷)/0.02%(4~16Ω負荷時)、IMひずみ率は0.01%。外形寸法は465×427×190mm(幅×奥行き×高さ)、重量は28.2kg。
□アキュフェーズのホームページ
(2008年5月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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