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アキュフェーズ、創業第1弾モデルを継承するセパレートアンプ
-「AAVA」搭載のプリと、「MCS+」搭載のパワーアンプ


7月上旬より順次発売

標準価格:409,500円

連絡先:アキュフェーズ
     Tel.045-901-2771


 アキュフェーズ株式会社は、AAVA方式のボリュームコントロールを搭載したプリアンプ「C-2000」と、MCS+回路を搭載したパワーアンプ「P-3000」を発売する。価格はどちらも409,500円。発売時期は「C-2000」が7月中旬、「P-3000」が7月上旬。

 '73年に創業第1弾製品として発売されたプリアンプ「C-200」とパワーアンプ「P-300」の型番を継承しつつ、4桁に変更。同社は「第2の創業の精神を込めて開発した」としている。


■ C-2000

C-2000

 プリアンプのフラッグシップモデル「C-2800」や、上位モデル「C-2400」に採用されたボリュームコントロール技術「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)」を搭載。

 AAVAは、CPU制御の16個の電圧-電流変換器を使い、16個のスイッチの組み合わせで音量を決定するというシステムで、機械的な接点がなく、音楽信号が可変抵抗体を通らないという特徴がある。これにより、高SN比、低ひずみ率が期待できるほか、左右のチャンネルの音量誤差や、クロストークを抑える効果があるという。

 内部の信号経路には、リレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」方式を採用。接点は金貼り・クロスバーツイン方式で、「最短でストレートな信号経路を構成した」という。

 電源部は左右チャンネル間の相互干渉を防ぐため、電源トランスと平滑回路を左右独立して搭載。電気的にモノフォニック構成となってる。また、主なアンプ回路は入力バッファ、AAVA、バランス出力など5個のユニット・アンプで構成しており、各ユニットはボード上で左右に分離している。

 トーンコントロールには加算型アクティブフィルタ方式を搭載。ほかにも、2台のレコーダを接続し、録音や再生、モニター、コピーができる「モニター・スイッチ」、「コピースイッチ」を搭載。小音量時の量感不足を補う「コンペンセーター」も備えている。

 入力端子は、バランス(XLR)を2系統、アンバランス(RCA)を6系統用意。出力端子は、アンバランス(XLR)4系統、バランス(RCA)1系統を備えている。また、外部プリアンプとの切り替えが可能な「EXT PRE」機能もバランス/アンバランスで各1系統搭載している。なお、オプションでDACを搭載した同軸/光デジタル入力ボード「DAC-10」と、アナログディスク入力ボード「AD-10」を増設可能。

 外形寸法は465×405×150mm(幅×奥行き×高さ)、重量は16.2kg。消費電力は30W。周波数特性は、バランス/アンバランス入力で3Hz~200kHz (+0 -3dB)/20Hz~20kHz (+0 -0.2dB)となっている。


■ P-3000

P-3000

 最大の特徴は、同社のモノラルパワーアンプ「M-8000」や、ステレオパワーアンプ「P-7000/5000」に搭載する「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を改良した、「MCS+回路」を採用したこと。

 同一回路を並列接続することで諸特性を向上させるMCS回路の基本はそのままに、初段バッファアンプのバイアス回路を改善。さらに、並列動作させる部分を電流・電圧変換部のA級ドライブ段にまで拡張して、低雑音化を実現したという。

 また、信号入力段を含めたパワーアンプ全体で、バランス・アンプを構成。入力端子からパワーアンプ段までの信号回路をフルバランス伝送化することで、同相信号除去比やひずみ率などを改善するという「インスツルメンテーション・アンプ」構成を導入している。

 定格出力は400W×2ch(1Ω)、300W×2ch(2Ω)、150W×2ch(4Ω)、76W×2ch(8Ω)。ブリッジ接続したモノフォニック仕様時の出力は800W(2Ω)、600W(4Ω)、300W(8Ω)。増幅方式にはカレント・フィードバック回路を使用。出力段には、ハイパワー・トランジスタを3ペアのパラレル・プッシュプル駆動させ、低インピーダンス化を実現。大型のヒートシンクと組み合わせて、インピーダンスの低いスピーカーでも安定したドライブができるという。

 電源部は容量約700VAの電源トランスと、47,000μFのアルミ電解コンデンサを2個搭載。フロントパネルにはアナログ式の大型パワーメーターを搭載。メーターの動作と照明をON/OFFするスイッチも備えている。

 入力端子はバランス、アンバランスを各1系統装備。スピーカーターミナルはYラグやバナナ・プラグにも対応した大型のものをA/Bの2系統備えており、切り替えて使用できるほか、バイワイヤリング接続も可能となっている。外形寸法は465×425×180mm(幅×奥行き×高さ)、重量は24kg。


□アキュフェーズのホームページ
http://www.accuphase.co.jp/
□ニュースリリース(C-2000)
http://www.accuphase.co.jp/c-2000.htm
□ニュースリリース(P-3000)
http://www.accuphase.co.jp/p-3000.htm
□関連記事
【4月21日】アキュフェーズ、MCS回路を搭載した純A級ステレオパワーアンプ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040421/accu.htm
【2003年7月7日】アキュフェーズ、CPU制御のボリュームを採用したプリアンプ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030707/accu2.htm
【2002年7月15日】アキュフェーズ、プリアンプとパワーアンプのフラッグシップモデル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020715/accu.htm

(2004年6月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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