|
東宝株式会社は、オリジナル・ビデオ・アニメ「デトロイト・メタル・シティ」のDVDリリースを7月11日よりスタートする。全12話、24エピソード構成となっており、DVD-BOXで8月8日に全話が一気に発売される。単品でもリリースされるほか、7月11日には第2話収録で666円のお試しDVDも発売。6月6日にはAmazon.co.jpで、第1話の無料配信が予定されている。レイティングはPG-12。
松山ケンイチ主演で、実写映画化(8月23日公開予定)されることが話題となった「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)。その映画化発表の際、アニメ化もアナウンスされており、3月に行なわれた「東京国際アニメフェア」では、OVA作品であることが示唆されていた。
全12話のOVAとなり、24エピソードが含まれる。各話約14分。6月6日にAmazon.co.jpのDVDストアにおいて、第1話が無料で配信される。これはAmazon.co.jpでは初の試みになるという。その後、7月11日に「お試しDVD」として「魔王生誕盤」が発売。第2話を収録したDVDで、実写特典映像も収録。666円と低価格なのが特徴。同社では“流血特価”と表現している。 その後、8月8日に全話を収録したDVD-BOXと、単品版DVDが発売されるという流れ。BOXや単品版に収録する第1話、第2話は、お試しDVDに収録されるものと同じ。 DVD-BOXは本編ディスク3枚に、特典ディスク1枚を加えた4枚組。特典ディスクにはメイキングとして、プレスコ風景や制作現場レポート、スタッフやキャストへのインタビュー映像を収録。さらに、各話の解説やインタビュー、各種資料を収録したブックレットも同梱。クリアアウターケース付きで、ケースはスーパージュエルBOX仕様となる。
■ 松山ケンイチ、長澤まさみも声優として参加 アニメ版を手掛けるのはSTUDIO4℃。「原作に最も忠実で、過去に類を見ない過激でスピード感あふれるギャグアニメに仕上がった」としている。
声優は、根岸崇一を岸尾だいすけ、彼のもう1つの顔であるヨハネ・クラウザーII世をうえだゆうじ、ジャギを中野裕斗、カミュを保村真、デスレコーズ社長を小林愛、資本主義の豚を松山タカシ、ニナを名塚佳織が演じている。さらに、実写版ではKISSのジーン・シモンズが演じるジャック・イル・ダークの声を竹内力が担当。 実写版からも松山ケンイチが外園誠役で、加藤ローサが山野花江役でそれぞれ参加。さらに、長澤まさみがDMC応援団として、アニメ版のヒロイン、相川由利の声を演じている。また、実写版の監督である李闘士男も声優として参加。沢井“スペルマン”剛を演じている。 音楽はカジヒデキが、劇中のキャラクター「サジヒデキ」のために“あま~いラブソング”を書き下ろし。ヒップホッパー、鬼刃の楽曲を、Kダブシャインが書き下ろしており、両者はアニメ、映画ともにゲスト出演もしているという。オープニングテーマは「SATSUGAI」、エンディングは「甘い恋人」。ほかにも「あの娘をレイプ」、「ファッキンガム宮殿」など、原作でお馴染みの楽曲が披露されるという。 「デトロイト・メタル・シティ」は、ヤングアニマルで連載されている、若杉公徳の同名コミックを原作としたアニメ。主人公・根岸崇一は、スウェーディッシュポップなどのお洒落な音楽を愛する童貞青年。そんな音楽を自分でも作ろうと夢見て上京、ストリートでギター片手に歌う日々だが、誰も足を止めてくれない。だが、そんな彼には裏の顔があった。 デスレコーズの女社長により、彼が強制的に引きずり込まれたのはお洒落でポップとは真逆の、悪魔的デスメタルの世界。彼はそこで死神のようなメイクをほどこし“ヨハネ・クラウザーII世”へと変身。ジャギやカミュを引き連れ、デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”として、「レイプ」や「殺害」などの歌詞が山盛りされた過激な楽曲をステージ上で披露。自身の意に反して、瞬く間に注目を集めていく……。
普段は気弱な崇一が、メイクをほどこすと“クラウザーさん”に変化。資本主義の豚(裸の中年オヤジ)の尻を叩き、制止に来た婦警も押し倒すなど、ステージの外でも暴走を続ける。メイクすると人が変わる自身を止めたくても止められず、自分の目指す音楽と正反対の坂を転がり落ちていく様が最大の魅力。クラウザーさんの強烈なキャラクターが熱狂的な支持を集めており、アニメ、および実写映画でその過激な内容がどこまで再現されるかが注目されている。
□東宝のホームページ
(2008年6月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|