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ヴィジョネア株式会社は、独自技術「DVDMAGIC」を使ったPPV(ペイパービュー)-DVDの新流通展開として、街頭でDVDを無料配布し、300円の課金コンテンツから収益を上げるというビジネスモデルを実施する。第1弾としてZENピクチャーズのドラマ「口裂け女」を収録したディスクを、7月5~6日に東京・秋葉原で、7月20~21日には大阪・日本橋で合計2万枚配布する。 「PPV-DVD」は、DVDに視聴ロックをかけたコンテンツをあらかじめ収録。ユーザーが携帯電話で専用サイトにアクセスし、解除キーを購入。それをリモコンを使ってDVDに入力すると、コンテンツが観られるようになるというもの。再生は1週間可能で、経過後も再び解除キーを購入すれば再生できるようになる。レンタルDVD感覚で利用できるが、DVDの返却は不要。PPV購入料を携帯電話料金と合算支払いできるのも特徴の1つ。 この技術を使ったDVDは、これまで「名探偵コナン」や「キン肉マン」、「タイムボカン」などが、コンビニエンスストア専用商品として数千円で販売。数話は追加料金無しで視聴できるが、続きは解除キーを購入しなければ再生できないというシステムが採用されていた。 しかし、今回はPPV-DVD自体を無料で配布。収録したコンテンツを視聴する場合にのみ課金するという展開で、ヴィジョネアとして初の試みとなる。同社はこの方式のメリットとして、「ユーザーには無料で入手できるメリット、製作会社には無料配布によりライトユーザー層にリーチを広げて自社作品を訴求でき、パスワード購入でDVDの制作費が回収できる」と説明している。 第1弾として収録されるのは、ZENピクチャーズの「口裂け女」。'70年代に流行した都市伝説をモチーフにしたドラマで、本編(PPV視聴部分)は65分。なお、無料で視聴できるコンテンツとして、ZENピクチャーズの作品を紹介する52分の映像も収めている。
ZENピクチャーズは、美少女アイドルやグラビアアイドルを主人公にした特撮ドラマを手がけおり、闘うヒロインオンリー漫画雑誌「コミックヴァルキリー」連載漫画のドラマ化も担当。TOKYO MXで放送されているほか、セル/レンタルDVD化、動画のダウンロード販売も行なっている。
□ヴィジョネアのホームページ
(2008年7月4日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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