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NECエレクトロニクス株式会社は22日、格安な簡易地上デジタルチューナを実現するためのシステムLSIを開発したと発表した。特性・性能評価などを行なった後、チューナメーカーなどに対して2008年秋からサンプル出荷を行なう予定。 2011年7月の地上デジタル放送への完全移行に向け、現在よりも低価格な単体地デジチューナの開発の必要性が高まっており、それを受けて総務省と社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)が簡易チューナの仕様ガイドラインを策定。今回開発されたシステムLSIは、そのガイドラインに準拠したもの。 これまで別々の半導体で構成されていたフルセグ対応のOFDMチャンネルデコーダ回路と、エンコード/デコードを行なう画像処理回路を世界で初めて、1チップ上に集積。さらに、映像/音声用のDAC、スマートカード・インターフェイスなど、チューナに必要な周辺回路も集積。ユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)によるメモリ統合も行なうことで、チューナのコスト低減に貢献できるとしている。
同社は今回のLSIについて「地上デジタル放送の普及促進と、アナログ停波時のアナログテレビ保有者救済に貢献できる半導体製品と位置付け、早急なる製品化と積極的な販売活動を展開する」としている。
□NECエレクトロニクスのホームページ
(2008年7月22日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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