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ソニーは10日、特約店や報道関係者向けの新商品内覧会「ディーラーコンベンション 2008」を開催。発表されたばかりの新製品に加え、正式発表前のフルHD SXRDプロジェクタ2モデルや、低価格なノイズキャンセリングヘッドフォンなども展示された。
■ フルHD SXRD 既報の通り、ソニーはSXRDプロジェクタの新製品として、米国で上位モデル「VPL-VW70」(11月発売予定/8,000ドル)、エントリーモデル「VPL-HW10」(9月発売/3,500ドル)を発表。「VW10」は「IFA 2008」において、欧州にも投入されることが明らかになっている。今回のコンベンションでは「VW70とHW10と同様の位置付けの、日本向けモデル」(ソニー)という2製品が展示された。 暫定的な型番として、上位モデルは「VPL-NEW2」、下位モデルは「VPL-NEW1」と名付けられいる。いずれも1,920×1,080ドットのフルHD SXRDパネルを搭載。どちらも発売日、価格は未定だが、おおよその価格帯として「VPL-NEW2」は80万円程度、「NEW1」は30万円程度が予定されている。
「NEW2」は、フロントプロジェクタ最上位機「VPL-VW200」(136万5,000円)と、低価格モデル「VPL-VW60」(44万1,000円)の間に位置するモデル。100万円を切る価格ながら、VW200と同じように240Hz駆動/120fps表示に対応した、新開発のSXRDパネルを採用。「倍速駆動のSXRDプロジェクタを、手の届きやすい価格にしたモデルとして訴求したい」(ソニー)という。 コストを下げるため、VW200のキセノンランプを高圧水銀ランプに変更。筐体も変更され、横幅はほぼ同じだが奥行きが短くなっている。コントラスト比は「VPL-VW70」と同様に、ダイナミックコントラスト6万:1を実現。新高画質回路「ブラビアエンジン2」も備えている。レンズシフトは上下左右に稼働。設置利便性が向上したという。駆動音は20dBを達成している。
「NEW1」はVW60の下位モデルと位置付けられた、SXRDプロジェクタのエントリー機。SXRDパネルは倍速駆動には対応していないが、高画質回路のブラビアエンジン2を搭載。レンズはマニュアルズームで、レンズシフトも手動だが、シフトは上下左右に稼働する。24pモードの「24p True Cinema」もサポートしている。
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■ イヤフォン/ヘッドフォン
低価格なノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC7」は、11月発売予定で価格は6,195円。ハウジングをヘッドアームに折り込むような折りたたみと、ハウジングを横向きにして平たくする、2種類の折りたたみができるのが特徴。
ノイズキャンセル(NC)機構はアナログで。周囲のノイズを87.4%低減するとしている。ユニットは30mm径。電源は単4電池1本で動作する。NC機能のON/OFFはハウジング側面のスイッチで行なう。ソフトな着け心地のイヤーパッドが特徴で、オンイヤータイプとなっている。
Bluetoothヘッドセットの新モデル「DR-BT160AS」も展示された。11月発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は13,000円前後の見込み。音楽再生だけでなく、マイクを備えて、ヘッドセットとしても使用できる。 ネックバンドタイプとなっており、イヤフォン部分はカナル型。電源を内蔵するBluetoothユニットが耳の裏に密着するようになっており、イヤフォン部分も上下に伸縮。耳の大きさに合わせて調整でき、ネックバンドと組み合わせることでスポーツ中に使用しても快適な付け心地を維持できるという。汗にも強い防滴機構を採用している。
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■ デザインAV 2007年4月に、イタリア・ミラノで行なわれた「Salone Internazionale del Mobile(ミラノ・サローネ)」で展示したAV機器のデザイン・プロトタイプも展示された。用意されたのは、スピーカー内蔵チェア「座」(ZA)。ヘッドレストの左右にあるスピーカーと、背もたれ部に埋め込まれた骨伝導スピーカーにより、バーチャルサラウンドを実現している。音声はワイヤレス伝送。 それと組み合わせて展示されたのは、プロジェクタを一体化したテーブル「月」(TSUKI)。「反射光で輝く月」をデザインモチーフにしたテーブルにSXRDプロジェクタを内蔵したもので、天面はガラス。側面の放熱穴には月桂樹の葉がデザインされている。
「響」(HIBIKI)、「奏」(KANADE)は、円筒形状の無指向性スピーカー。有機ガラス管を使った「Sountina/(サウンティーナ)」と同様の構造を採用しており、振動ユニットとして動作するガラス管から、音波が放出される。吊り下げタイプのものはルームライトとしての使用も想定。ケーブルが地面をはわないため、デザイン性の高い設置が可能だという。プレーヤー機能を内蔵しているのが特徴で、楽曲再生用のメニュー画面も備えている。
■ そのほか 薄型テレビがスリム化するに伴い、壁寄せ設置する場合も増加してくるが、そうなると問題になるのが背面端子の接続。特にコネクタ部が長いHDMIケーブルは、テレビをピッタリと壁に寄せたいという場合には邪魔になることが多い端子だ。 そこでソニーが10月に発売するのが、コネクタ部分が折り曲げられるスイングタイプのHDMIケーブル「DLC-HD10/H」。価格はオープンプライス。1m(10H)、1.5m(15H)、2.0m(20H)の3種類を用意し、店頭予想価格は4,000円、4,500円、5,000円前後の見込み。 曲げるとなると伝送品質が心配だが、「ハイグレードタイプまでとはいかないが、スイングタイプでもベーシックタイプと同等の伝送品質を維持できている」という。横向きの端子だけでなく、縦向き端子に対応するモデルも用意する。
□ソニーのホームページ
(2008年9月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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