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ボーズ株式会社は、フロントスピーカーとサブウーファのみで5.1chのサラウンド再生を実現するというシアターシステム「3・2・1(サン・ニイ・イチ)」の新モデル3機種を11月1日に発売する。HDD搭載の最上位モデル「3・2・1 GSX Series III」は199,500円。HDD非搭載の「3・2・1 GS Series III」は136,500円。 さらに、アウトレットモールなどに出展しているボーズ・ファクトリーストア限定として、サテライトスピーカーが若干大きい「3・2・1 Series III」も99,750円でラインナップする。カラーリングはGSX/GSがグラファイトグレーとシルバーの2色。ファクトリーストアモデルはグラファイトグレーのみとなる。
フロントスピーカーと、デジタルアンプ内蔵アクティブサブウーファ、DVDプレーヤーとプリアンプを内蔵したメディアセンターで構成されるシアターシステム。フロントスピーカーの内部にはネオジウムマグネットを採用した2基のユニットが、独自技術アーティキュレイテッド・アレイによる配置で内蔵。一見すると2chスピーカーだが、内部のユニットは個別のチャンネルを再生しているため、4chの再生が行なわれている。ドライブするサブウーファには、ウーファ用以外に4ch分のアンプも内蔵する。
人間の聴覚特性に注目し、耳が周波数の違いによって感じるスペクトラムの差を応用。DSPで信号処理し、立体感のある再生を行なう独自の「TrueSpace digital processing circuitry」を搭載。リスニングポイントを限定せず、壁などの状況にも左右されない自然なサラウンド再生ができるという。 新たにHDMI入力端子を装備。デコーダはドルビーデジタル、DTS、AACに対応するが、ドルビーTrue HDやDTS-HD Master Audioなどの最新サラウンドフォーマットには非対応。デコーダに加え、独自の「Videostage 5 decoding circuitry」を搭載しており、前述のサラウンドフォーマットやモノラル音声、ステレオの音楽CDなど、様々なソースを5.1ch化して再生できる。
ドライブはDVDビデオ、音楽CD、MP3を収録したCD/R/RWなどの再生に対応。DVDビデオ再生時には、1080pへのアップスケーリング処理し、HDMI端子から出力することもできる。そのほかの出力端子はコンポーネント×1、コンポジット×1、アナログ音声×3、同軸デジタル×3、光デジタル×1。コンポジット/S映像の映像入力(パススルー)も1系統用意。AM/FMチューナも内蔵する。 最上位モデルの「GSX」は、HDDを内蔵(容量非公開)。5.1chシアターシステムの上位モデル「Lifestyle 48」(499,800円)や、「3・2・1 GSX」(241,500円)と同様に、音楽CDをMP3フォーマットで録音・蓄積できる「uMusic(ユー・ミュージック)」システムを搭載している。なお、HDD容量は非公開だが「CD約200枚分の音楽を保存できる」としており、約350枚という「Lifestyle 48」よりは少なく、同じく「200枚分」という「3・2・1 GSX」と同容量になっているようだ。 「uMusic」はメディアセンターをミュージックサーバとして利用する機能で、蓄積後はOSDを使って、アーティスト名やジャンルなどから楽曲の検索が可能。さらに、再生回数や楽曲のジャンルなどの情報からユーザーの好みをメディアセンターが学習。そのアーティストが影響を受けたアーティストなど、あらかじめ保存されている情報と組み合わせ、ユーザーごとに最適な選曲を行ない、自動的にプレイリストを作成、再生してくれる。さらに、uMusicが選択した楽曲をユーザーがプラスマイナスで評価。より精度の高い“お勧め機能”に育てていく。 音楽CDの取り込みは、本体前面の「Store」ボタンを押すだけでスタート。内部にCDDBを記録しており、自動的にタイトル/アーティスト名が付与される。
3モデルともユニットの口径など、詳しい仕様は現時点では公表されていない。なお、下位モデルの「GS」とファクトリーストア限定モデルは「uMusic」を搭載しない。GSの仕様は、uMusicを搭載しないこと以外はGSXと同じ。 GSとファクトリーストア限定モデルの違いはサテライトスピーカーにあり、ファクトリーストア用のものが若干大型になっているという。
□ボーズのホームページ
(2008年9月18日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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