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ヤマハ、準フラッグシップAVアンプ「DSP-Z7」
-7.1chから9.1chに拡張可能。20万円台の「AX3900」も


DSP-Z7
11月下旬発売

標準価格:233,100円~351,750円


 ヤマハ株式会社は、AVアンプの準フラッグシップモデル「DSP-Z7」を11月下旬に発売する。価格は351,750円。カラーリングはブラック(B)とゴールド(N)の2種類を備えている。

 また、下位モデルの「DSP-AX3900」も11月下旬に発売。価格は233,100円。カラーリングはブラック(B)とゴールド(N)を用意する。


■ DSP-Z7

 フラッグシップモデル「DSP-Z11」(693,000円)の設計思想を引継ぎ、最新の高音質/高画質技術を搭載したという7.1ch AVアンプ。定格出力は140W×7ch(6Ω時)、最大出力185W×7ch(6Ω時)。

DSP-Z7(B) DSP-Z7(N)

 「Z11」は、プレゼンス用に50W×4chのパワーアンプも内蔵し、合計11.2chとしており、独自のシネマDSPに“高さ”の再現能力を追加した「シネマDSP HD3」(HDキュービック)に対応していた。「Z7」ではリアプレゼンス用プリアウトを2ch備えており、外部パワーアンプを追加することで、9.1chシステムへの拡張が可能。高さのある3次元的なサラウンドが楽しめるという。

 なお、同型番のモデルは「IFA 2008ベルリンショー」にも展示されていたが、欧州向けモデルではリアプレゼンス用プリアウトはマルチゾーン出力になっているという。

DSP-Z7の背面 リアプレゼンス用プリアウトを2ch備えている フロントにHDMI入力とUSB端子も備える。USBメモリなどに保存した音楽ファイルの再生も可能

 DACをアナログ入力回路と同一基板上に装着し、基準グラウンド電位を完全に統一させるD.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトを導入。微小信号の再生品位を高めている。ローノイズ電源、ウルトラロージッターPLLなども採用した。

 ドルビーTrueHD、DTS-HD、DTS-HD High Resolution Audio/Master Audioなど、新サラウンドフォーマットのデコードに対応。HDMI端子は入力5系統、出力2系統を備え、x.v.Colorもサポートする。

 また、HDMI CECに対応し、パナソニック、東芝、日立、シャープ、三菱電機、ソニー製テレビなどと連携動作が可能。連動電源ON機能も改良され、従来はHDMI CECモードをONにした待機中の消費電力が60Wだったが、1.5Wまで低下している。

GUIのオーバーレイ表示も可能になった

 映像面では3次元Y/C分離回路や、フレームTBCに対応したビデオデコーダを内蔵。画質調整機能に加え、GUIのオーバーレイ表示にも対応している。 アンカーベイのビデオプロセッサ「ABT2010」を内蔵し、入力信号を1080pまでアップスケーリングして出力する機能や、適正なI/P変換の再処理が行なえるというPReP(Progressive ReProcessing)、ディティールエンハンサーなども備えている。

 筐体にはH型クロスフレームを採用。専用開発された、特製カーボンシース・ブロックケミコンも採用。スピーカーターミナルは大型のものを使っており、太いケーブルも確実に接続できるという。リモコンには自照式で、ディスプレイも備えている。

 ネットワーク接続機能も備え、インターネットラジオの聴取も可能。また、DLNAにも準拠し、パソコン内の音楽ファイルをWindows Media Player 11などを利用してネットワーク経由で再生できる。マイクロソフトの「Windows Rally」技術にも対応する。自動音場補正機能のYPAOもサポートしており、マルチポイント測定や角度測定により、より精度の高い補正が行なえるという。

 前面にUSB端子を備え、USBメモリなどに保存した音楽ファイルの再生も可能。別売のiPodクレードルを利用することで、iPodの操作もZ7で可能になる。

 入力端子はHDMI×5、アナログ×11、6chマルチチャンネルアナログ×1(空いているアナログ音声入力端子を利用しての8ch入力にも対応)、光デジタル×5、同軸デジタル×3、コンポジット×6、S映像×6、コンポーネント×3、D5×3、iPodドック用コネクタ×1、USB(1.1)×2、Ethernet。

 出力端子はHDMI×2、9chプリアウト×1、サブウーファ×1、アナログ音声×3、光デジタル×2、コンポジットモニター×1、S映像×1、コンポーネント×1、D5×1、コンポジット×2、S映像×2、RS-232C×1。

 外形寸法は435×441×196mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は19.6kg。消費電力は400W。ディスプレイ付の自照式リモコンと、シンプルなリモコンの2種類を同梱する。

付属のリモコンは自照式 シンプルなリモコンも付属する


■ DSP-AX3900

 Z7と同様に、ドルビーTrueHD、DTS-HD、DTS-HD High Resolution Audio/Master Audioなど、新サラウンドフォーマットのデコードに対応。HDMI端子は4入力、2出力を備えており、アップスケーリング機能も搭載する。

DSP-AX3900(B) DSP-AX3900(N)

 定格出力は140W×7ch(6Ω時)、最大出力は185W×7ch(6Ω時)。3Dモードを備えたシネマDSPも備えている。

DSP-AX3900 背面

 HDMI CECによる連動動作や、ネットワーク経由でのネットラジオの再生に加え、USB端子も備えており、USBメモリなどに保存した音楽ファイルの再生も可能。

 入力端子はHDMI×4、アナログ×11、6chマルチチャンネルアナログ×1(空いているアナログ音声入力端子を利用しての8ch入力にも対応)、光デジタル×5、同軸デジタル×3、コンポジット×6、S映像×6、コンポーネント×3、D5×3、iPodドック用コネクタ×1、USB(1.1)×1、Ethernet。

 出力端子はHDMI×2、7chプリアウト×1、サブウーファ×1、アナログ音声×3、光デジタル×2、コンポジットモニター×1、S映像×1、コンポーネント×1、D5×1、コンポジット×2、S映像×2、RS-232C×1。

 外形寸法は435×438.5×181mm(幅×奥行き×高さ)。重量は18.8kg。リモコンが付属する。

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2008/08100901.html
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(2008年10月9日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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