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米アナログ・デバイセズは12日、浮動小数点DSP「SHARC」シリーズの第4世代モデル「ADSP-2146x」5製品を発表した。2009年第1四半期のサンプル出荷を予定する。 カーオーディオ用アプリケーション向けとして「ADSP-21469W」、「ADSP-21465W」、「ADSP-21462W」の3製品を、ホームシアター向けとして「ADSP-21467」を用意。また、産業/計測機器向けの「ADSP-21469」もラインナップする。米国での参考価格は、「ADSP-21469」の450MHzバージョンが31.50ドル(1,000個受注時)。 いずれも、10月に発表したプロオーディオ向け「ADSP-21469」と同等の設計を採用。FIR(有限インパルス応答)、IIR(無限インパルス応答)、FFT(高速フーリエ変換)のハードウェアアクセラレータを追加したことで、従来製品に比べ2倍以上の演算性能を実現。コア性能は450MHz/2700MFLOPSで、アクセラレータの利用で合計4950MFLOPSの性能が得られるとしている。 そのほか共通の特徴として、容量を約60%増加したオンチップSRAMによる性能向上、DDR2 SDRAMインターフェイスやリンク・ポートの内蔵などによる入出力スループットの改善を図っている。 カーオーディオ向けのADSP-21469W/21465W/21462Wとホームシアター向けのADSP-21467は、ドルビーデジタル・プラスやDolby TrueHD、DTS-HD Master Audioなどに対応したデコーダをオンチップROMに実装。開発期間を短縮できるという。 また、ADSP-21465W/21462WはDTCPもサポート。全ての製品にサンプルレートコンバータ(SRC)用の追加ハードウェアエンジンを備え、より多くのコア性能を全体的な処理に使用できるとしている。そのほか、ADSP-21469W/21465W/21462W/21467にはS/PDIFの送受信回路を搭載する。
□アナログ・デバイセズのホームページ(英文) ( 2008年11月12日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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