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三菱電機株式会社は、手のひらサイズの超小型プロジェクタ向けという、高出力半導体レーザー「ML520G54」を開発、2月1日よりサンプル出荷を開始する。サンプル価格は税抜きで12,000円。 ポータブルプレーヤーや携帯電話などのモバイル機器に接続して利用できる、手のひらサイズの小型レーザーカラープロジェクタの光源として開発。微小な鏡でレーザー光を走査する方式の小型プロジェクタ用光源レーザーには、光の指向性や形状安定性が求められるほか、発振モードは単一横モードであることが必須要件となる。しかし、従来の波長640nm以下の赤色レーザーは、高出力領域で単一横モード特性を維持するのが困難だったという。 三菱電機では、記録型DVD用半導体レーザーで培った、端面窓構造やリッジ導波路を適用し、638nm波長の単一横モード発振赤色半導体レーザーの開発に成功。出力も世界最高という110mWを実現し、110mW出力時電源変換効率28%を達成。小型プロジェクタの輝度向上と低消費電力化を実現できるとする。なお、小型カラーレーザープロジェクタの実現のためには、赤だけでなく、青、緑のレーザーも必要となる。 □三菱電機のホームページ ( 2009年1月20日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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