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パナソニック、ネオ・プラズマパネル採用「VIERA」6機種
-消費電力半減。世界最高のコントラスト4万:1実現


Vシリーズ
3月1日発売

標準価格:オープンプライス


 パナソニック株式会社は、「VIERA」のプラズマテレビ新モデルとして、Vシリーズ3機種、Gシリーズ3機種の合計6機種を3月1日に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

Vシリーズ
発売日 型番サイズ 種類解像度 特徴店頭予想価格
3月1日 TH-P50V150V型プラズマ 1,920×1,080 ネオ・プラズマパネル
HDTV色域面積比約120%
ハリウッドカラーリマスター
チューナ一体型
薄型筐体
アクトビラ ビデオ
 ・フル対応
YouTube対応
自動節電機能
40万円前後
TH-P46V146V型37万円前後
TH-P42V142V型30万円前後
Gシリーズ
発売日 型番サイズ 種類解像度 特徴店頭予想価格
3月1日 TH-P50G150V型プラズマ1,920×1,080 ネオ・プラズマパネル
HDTV色域面積比約100%
チューナ一体型
アクトビラ ビデオ
 ・フル対応
自動節電機能
35万円前後
TH-P46G146V型30万円前後
TH-P42G142V型25万円前後


■ ネオ・プラズマパネルを採用

Gシリーズ

 サイズ構成は50/46/42型で両シリーズで共通。解像度もフルHD 1,920×1,080ドットパネルを採用している。両シリーズとも、新開発の「ネオ・プラズマパネル」を採用したのが特徴で、1コマの表示時間を短縮。動画解像度1,080本(従来モデルPZ800は900本)を実現した。これにより、動きの速いシーンでも、精細感が高く、細部の動や素材の持つディテールも質感豊かに描写するという。また、遅い動きと速い動きが混在するシーンが多い番組でも、動画解像度が一定なので、見やすさが向上するという。

 「ネオ・プラズマパネル」では、新開発の電極構造を採用することで、PDP前面板の電極幅を広げ、放電領域も拡大している。これに新放電ガス、新蛍光体などを組み合わせることで、発光効率は2007年モデル(PZ750シリーズなど)比で約2倍に向上。黒浮きの原因となる予備放電を低減させるとともに、ピーク輝度を向上させ、世界最高のコントラスト4万:1(最大200万:1)の「漆黒の黒」表現力と伸びのある輝きを実現したとしている。

ネオ・プラズマパネルの概要 動画解像度1,080本を実現した 動画解像度900本以上の従来モデル「TH-50PZ800」と、新モデル「TH-P50G1」の残像感を比較するデモも用意された

TH-P46V1

 x.v.ColorやDeep Colorにも対応。1080/24p入力にも対応。信号処理回路も「世界最高レベル」という新開発の最大18ビットのデジタル信号処理を搭載し、あらゆるシーンで高い階調表現力を実現。「わずかな明るさの違いや微妙な色あいの違いも繊細に描写する」という。

 また、Vシリーズのパネルは、蛍光体材料やプロセス技術、光学フィルタなどを用いることで、デジタルハイビジョン放送の色規格の色面積比で約120%となる広色域を実現。デジタルシネマの色表現領域を満たした。さらに、パナソニックハリウッド研究所で培った技術を用い、Blu-ray Discソフトの圧縮された色域をオリジナルに近づける「ハリウッドカラーリマスター」機能も備えている。

TH-P46G1

 Gシリーズのデジタルハイビジョン放送色域面積比は100%。ハリウッドカラーリマスター機能は省かれている。なお、両シリーズともパネル前面には、外光映り込みの明るさを低減する「クリアピクチャーパネル」を搭載。MPEGノイズを低減する「HDオプティマイザー」やコントラストマネジメント、インテリジェントエンハンサーなどの技術も搭載している。

 チューナは全モデル地上/BS/110度CSデジタルシングルチューナ。アナログチューナも1基搭載する。また、VIERA Link機能により、対応のDIGAやラックシアターなどを、VIERAのリモコンで簡単に操作できるほか、ネットワーク機能の「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応。SD/SDHCカードに記録されているデジタルカメラ写真や動画再生、LUMIX TZ7/FT1で撮影したAVCHD Lite映像などを再生できる。


■ サウンド面

 Vシリーズは、バーチャル3Dサラウンドシステムに、周波数スペクトルを使った、新周波数制御アルゴリズムを採用。テレビに備えた左右2chのスピーカーで、デジタル放送の5.1ソースをより臨場感豊かに再生できるという。サウンドモードはスタンダード、スタジアム、ミュージック、シネマ、ニュースの5種類用意している。

 Gシリーズは「アドバンストサラウンドシステム」を採用。処理としては従来シリーズと大きな違いはないが、5.1ch番組をテレビの2chスピーカーでバーチャルサラウンド再生ができる。5種類のサウンドモードも用意する。


■ 消費電力面

42型のGシリーズ「TH-P42G1」と、従来モデル「TH-42PZ85」の消費電力比較

 前述のネオ・プラズマパネルや回路の集積化などにより、年間消費電力量が従来モデルと比べて約半減した。Vシリーズは、従来のPZ800、LZ85シリーズと比べ、50V型(年間消費電力量:260kWh/年)で約40%減、46V型(同:220kWh/年)で約46%減、42V型(同:200kWh/年)で約48%減。Gシリーズの年間消費電力量も、Vシリーズの各サイズと同じで、従来のLZ85/80シリーズと比べても、50型で約40%減、46V型で約46%減、42V型で約48%減を実現している。

 パネルだけでなく、HDMIのリンク機能も活用して消費電力を低減。「こまめにオフ」機能は、本VIERAの視聴状態に応じて使用していない接続機器(レコーダやAVアンプ)の電源を自動でオフする機能。さらに、VIERAを視聴していない時に、使用していない接続DIGAの待機電力モードを自動で最小に切り換え節電する「ECOスタンバイ」機能も用意。VIERAをオンにすればDIGAも完全電源オフ状態からクイックスタートモードに切り替わり、結果として起動時間短縮に繋がるという利点もある。


■ Gガイドの「注目番組」やエコ性能を活かすリンク機能など

 番組表は、最大7時間分の番組表が一覧できる新「インテリジェントテレビ番組ガイド」で、ジャンル別の検索も可能。スポーツ、ドラマ、映画、音楽、アニメの5つの番組ジャンルを色分けして表示する。表示表示チャンネル数は、3/5/7/9/11/15/19チャンネルを切り替えられる。

 また、1つの放送局の番組表を時間帯別に8日分表示できる「チャンネル別番組表示」機能も備えている。ユーザーの視聴履歴を元に、最大20番組をおすすめする「インテリジェント機能」を搭載する。GUIの表示パターンは、「スタンダード」、「リッチ」、「ポップ」、「スマートリッチ」の4種類が選択できる。

アクトビラ ビデオ・フルに対応。写真はTSUTAYA TVを表示しているところ

 さらに「Gガイド」が1月末からサービス開始した“注目番組”機能に対応。Gガイドがお勧めする最大1カ月先までの注目番組が写真付きでチェックできる。“注目番組”ではテレビ紹介雑誌のように番組紹介記事が写真付きで表示されるほか、一覧からVIERA Link接続されたDIGA)へ録画予約も可能となっている。

 ネットワーク機能はアクトビラ ビデオ・フルに対応している。ほかにも、同社製センサーカメラと接続し、屋外などの監視が可能。「どこでもドアホン」と接続すれば、テレビを見ながら来客の確認ができる。4月発売予定のセンサーカメラとの連携時には、センサー検知前後4コマ(検知約1秒前、検知時、検知約1秒後、検知約2秒後)の静止画像を一覧表示したり、1画面表示時には動きの滑らかな映像(約30コマ/秒、MPEG-4 AVC/H.264)で確認できる。また、カメラの本体部に新たにマイクを搭載、映像とあわせ音声も確認できるようになったほか、カメラに「お知らせ音」機能も搭載。家族の呼び出しや外部の不審者への威嚇などにも利用できる。リモコンは、色弱者からみても区別ができるという4色アイコンを採用し、CUDマークを取得している。

リモコンの「らくらくアイコン」を押すと、「ディーガ録画一覧」、「ジャンル検索」、「注目番組」、「スライドショー」、「ビデオ一覧」の5つのアイコンが画面上に表示。ここから簡単に機能が選択できる

 HDMI入力はVシリーズが4系統、Gシリーズが3系統。1080/24pの入力に対応。24pで撮影/収録された映像を2-3プルダウン処理せずに表示可能。付属のリモコン「らくらくアイコン」ボタンから、「ディーガ録画一覧」を選ぶだけで、接続されたDIGAの電源オンやVIERA入力切り換えを自動で行なうほか、DIGAのHDDに録画されている番組一覧をVIERAの画面で確認できる。対応DIGAはDMR-BW950/BW850/BW750/BR550/XP25V/XP15。VIERAの画面上からDIGAやハイビジョンムービーなど対応機器の操作が可能な「画面 de リモコン」も備えている。

TH-P50V1の背面 TH-P50G1の側面と背面

【Vシリーズプラズマモデル】
品番 TH-P50V1 TH-P46V1 TH-P42V1
サイズ 50V型 46V型 42V型
解像度 1,920×1,080ドット
消費電力 577W 537W 484W
年間消費電力量 260kWh/年 220kWh/年 200kWh/年
スピーカー 14×3.5cm径×2
音声最大出力 総合20W
入力端子 HDMI×4
D4×1
コンポジット×3
S映像×2
アナログ音声×4
アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1
出力端子 コンポジット
S映像
アナログ音声
光デジタル音声
イヤフォン
その他の端子 モジュラー
Ethernet
外形寸法
(スタンド含む
 幅×奥行き×高さ)
1,241×401×818mm 1,155×401×774mm 1,052×332×709mm
重量
(スタンド含む)
約36kg 約33kg 約29kg

【Gシリーズプラズマモデル】
品番 TH-P50G1 TH-P46G1 TH-P42G1
サイズ 50V型 46V型 42V型
解像度 1,920×1,080ドット
消費電力 570W 530W 477W
年間消費電力量 260kWh/年 220kWh/年 200kWh/年
スピーカー 16×4cm径×2
音声最大出力 総合20W
入力端子 HDMI×3
D4×1
コンポジット×3
S映像×2
アナログ音声×4
アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1
出力端子 コンポジット
S映像
アナログ音声
光デジタル音声
イヤフォン
その他の端子 モジュラー
Ethernet
外形寸法
(スタンド含む
 幅×奥行き×高さ)
1,218×401×813mm 1,132×401×766mm 1,029×332×702mm
重量
(スタンド含む)
約35kg 約32kg 約27kg

□パナソニックのホームページ
http://panasonic.co.jp/index3.html
□「Vシリーズ」のニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090203-2/jn090203-2.html
□「Gシリーズ」のニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090203-3/jn090203-3.html
□VIERAのホームページ
http://viera.jp/
□「Vシリーズ」製品情報
http://panasonic.jp/viera/products/v1/index.html
□「Gシリーズ」製品情報
http://panasonic.jp/viera/products/g1/index.html
□関連記事
【1月13日】【大マ】International CES特別編
CESで見るプラズマ最新事情
~革新を続けるパナソニックと追い上げる韓国勢~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090113/dg111.htm
【1月8日】パナソニック、消費電力1/3のプラズマ「NeoPDPeco」を開発
-8.8mm厚の50型。消費電力半減のNeoLCDecoも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090108/pana1.htm

(2009年2月3日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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