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NECエレクトロニクス株式会社は5日、携帯電話端末で1,200万画素の静止画や、フルHDの動画撮影を可能にするシステムLSI「CE143」を発表した。 サンプル出荷は3月から開始。4月から月産100万個の量産を計画しているという。サンプル価格は1個あたり4,000円。8mm角のプラスチックFBGAパッケージで出荷される。 CMOSセンサーと組み合わせることで携帯電話へカメラ機能を付加する画像処理機能や、入力信号の濃度レベルのムラを補正するシェーディング補正機能などの画質向上機能を1チップに内蔵した画像処理用LSI。 フルHD画像データを画面に表示させるインタフェイス回路も内蔵し、携帯電話のカメラで1,200万画素の静止画のほか、1,920×1,080ドット/30fpsのフルHD動画の撮影も可能だという。 また、デジタルズーム時の画像のぼやけや劣化を軽減する「1枚超解像技術」のIPコアも搭載。光学ズームを搭載していない携帯電話端末においても、デジタルズームで拡大した映像や写真も鮮明に撮影できるという。 さらに、被写体の顔検出時間を同社従来品と比べて1/25に短縮する「高速顔検出回路」も搭載。最大5人までの顔認識や、笑顔度合い測定、顔に合わせて焦点と露出を調整する機能も備える。 静止画と動画に対応する「手ぶれ補正回路」も内蔵。静止画撮影時は上下左右前後の6軸、動画撮影時は上下左右の4軸の手ぶれ補正処理を複数フレームを重ね合わせて行なうことで、シャープな画像(動画)が表示できるという。 最適化したノイズリダクション回路も搭載。同社従来品と比べてS/N比を6dB以上改善し、レンズやセンサーのひずみの影響を最小限に抑えた静止画や動画の撮影が可能なるとしている。
□NECエレクトロニクスのホームページ ( 2009年2月5日 ) [AV Watch編集部/ohrui@impress.co.jp]
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