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ディスプレイサーチは20日、2008年度第4四半期における、グローバルでの薄型テレビ出荷実績や、メーカー別のシェアについての調査結果を発表した。 第4四半期は、世界経済の悪化による消費の冷え込みで、テレビ全体の出荷台数は前年同期の6,000万台から5,770万台に約5%減少した。前年比で落ち込むのは2年ぶりとなる。平均小売価格の減少により、薄型テレビの台数割合が10%以上増えたにも関わらず、売上額は7%、約300億ドル減となった。 液晶/PDP/有機ELを合わせた薄型テレビ全体の売上は、台数が前年同期比で17%伸びたものの、金額は初めて減少し、3%落ち込んだ。 テレビ全体に占める薄型テレビのシェアは57%から66%に上昇。液晶テレビの価格下落によって、特に40型以下の小型サイズにおいて、CRTから液晶への買い替えが進んだ。1080p対応モデルのシェアは台数ベースで初めて20%を上回った。新たに調査を始めた120Hz倍速駆動モデルは10%以上の伸びを示した。 2008年の液晶テレビ出荷台数は1億500万台で、前年比33%のプラスとなった。台数ベースでは、中国が依然として世界最大の市場となっており、19%以上増加。続いて、西欧と北米が19%以下の増加となった。一方、金額ベースでは北米が世界最大となった。液晶テレビの割合の上昇は世界的に進んでおり、特に中国と東欧において顕著となっている。 テレビの大型化を求める消費者は増加。40型以上の出荷台数割合は23%まで上昇し、第3四半期に比べ19%、2007年第4四半期に比べ18%の伸びとなった。これは、年末以降に過剰な在庫を抱えることを避けたメーカーや販売店の値下げによるものと同社は分析している。32型の平均価格は前年同期比で19%下落した。 メーカー別の売上金額シェアでは、Samsungが22%でトップを堅持。2位以下はソニーが14.5%、LGが11.5%、パナソニックが8.7%、シャープが7.6%で続いている。このうち、年間で伸びたのはSamsungとLGのみで、それ以外はシェアを落としている。
( 2009年2月20日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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