編集後記 9月9日版(毎週金曜日更新)


Watchシリーズ編集後記ファミリー
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 IFAも終わり、これからいよいよ年末商戦向けの新製品ラッシュ。予想外なのは、プロジェクタ、ディスプレイとも「4K」が盛り上がりそうな機運になってきたこと。確かに差別化要素としては面白いと思いますが、どこまで付加価値を提案できるかはまだ不透明。個人的には3Dより4Kのほうが、楽しみというか、期待しているのですが。

 あと、Huluの注目度が非常に高いようで、こうしたオンデマンド系のサービスがようやく日本でも定着しそうな機運を感じています。このあたり、年末から来年にかけて、いよいよ大きな波になりそうかな、と期待しています。

(usuda@impress.co.jp)

 ダンスに縁がない男@千代田区代表なので、パイオニアのダンサー向けブランド「STEEZ」の発表会では、カルチャーショックの連続。好みのダンススタイルと1人あたりの“持ち時間”を決めると、プレーヤー内蔵スピーカーが2人のダンサーを交互に呼び込み、それぞれ一定時間ダンスをさせて、ダンスバトルができるのがウリの機能。何度も説明を聞いてようやく意味を理解する私をよそに、ストリートダンサーの人達にとっては「これを夢見ていた!!」的な機能のようです。

 義務教育でダンスが必須科目になったのはなんとなく知っていましたが、今の子供達の間では英会話の次にダンスのレッスンに通う子が多く、ついでに親も参加するケースが増加。「元気が出るテレビ」の「ダンス甲子園」で育った子供が親の世代になった事も、キッズダンスブームを後押ししているのだとか。取材しながら「ダンス甲子園!? 遠い過去で耳にした記憶が……。あー!! LLブラザーズとか」と、過去の記憶もオープン。いろいろ勉強になりました。

(yamaza-k@impress.co.jp)

 今回のIFAは、タブレット/スマートフォンの盛り上がり以外に、4Kが新たなトピックになり始めたのがいいニュースでした。何もかもがスマートになっていくことに対して大きな不満はないですが、一方で4Kのような技術が、これまでの“次世代”から一歩身近になったのもうれしいことです。こうやって進んでいくと、今でいうHD画質が「スタンダード」にシフトして、SDはモバイル画質とかに呼び方が変わったりする日が来るのでしょうか。

 一方で、あまり喜ばしくない話では、欧州経済の弱さや、ユーロ安など不安定な通貨に悩まされているメーカーが多かったことも印象的。もともとグローバルで発売される製品で、今回ユーロベースで価格を発表しても、日本発売のころには大きく変わってたりするかもしれません。でもとにかく、年末に向けて気になる製品が増えてきたのは確かなことなので、CEATECの出展製品も充実するのではないかと。

( nakaba-a@impress.co.jp )