編集後記 2月3日版


Watchシリーズ編集後記ファミリー
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 今週は怒涛の決算ラッシュ。四半期決算なのに各社社長が登場して、大幅赤字を報告したり、そもそも社長兼CEOが変わったりと、なかなか刺激的な週でした。しかし、シャープの2,000億台に驚いていたら、7,800億なんて数字も出てきて、????という感じです。いろいろな要因が重なっての数字ではあるのですが、AV Watchの将来にも不安を感させる(笑)、衝撃的な決算週でした。

 一方、ソニー平井次期CEOの会見は、厳しい現状をしっかりと自らの言葉で語って、社内への変な目配せを感じさせず、とても印象に残りました。凡庸な言い方をすれば「誠実さが感じれる」というのでしょうか? 経営者にとって「誠実さ」という表現が褒め言葉とは言えないかもしれませんが……。平井氏も「秘策はない」と公言されていますが、おもしろい製品、サービス、プランはあると思うので、粛々と事業を改善していってほしいと思います。

 と、エールを送る気持ちになった直後に、VAIO ZのSSDが壊れ、とても空しい気持ちに……。

(usuda@impress.co.jp)

 iPhoneの「フォトストリーム」機能の便利さに日々どっぷり浸かっているため、最近の無線LAN対応ビデオカメラやコンパクトデジタルカメラのラッシュには嬉しい悲鳴。特に撮影データの無線転送は、「メモリーカードを抜き差しすればいいじゃん」、「横着せずにUSBケーブルを接続すれば?」と思いがちですが、実際に使ってみると“便利過ぎてもう戻れない”の典型です。

 ただ、各社が独自に進める現在の状況のまま進展していくと、ファイルを受け取るための色々な常駐ソフトがPCのタスクバーに並ぶような事になりかねず、ある程度の統一はして欲しいところ。それと、最近ではPS VitaとPCの転送連携を、無線LANでできるようにならないものかと切に願っております。

 PS:石田さん、お疲れ様でした!!

(yamaza-k@impress.co.jp)

 ブルーレイ拡大会議にて、大林宣彦氏と麻倉怜士氏のトークは(記事には書ききれなかったのですが)とても濃い内容でした。出席した関係者の方々にも、単にメディアが将来どうなるとかいう話を超えて、映像コンテンツに関わる人への強いメッセージとして伝わったように思います。

 大林氏の話では、モノクロというだけで、七人の侍などを見ても疲れて、面白く感じられない学生もいるとのこと(これは単に世代だけの問題ではないかもしれませんが…)。大林氏が「7人の侍をカラーで撮らせて」といったのも決して冗談ではなく、「チャップリンや黒澤を単なる過去の名作にしてしまってはいけない」という想いがにじみ出た発言だと感じました。

( nakaba-a@impress.co.jp )