ロジクール、Ultimate Ears最上位イヤフォン「TripleFi 10」

-「Triple.fi 10 Pro」から名称変更。iPhone用も


TripleFi 10

3月発売

標準価格:オープンプライス

  株式会社ロジクールは、Ultimate Earsのハイエンドイヤフォン「TripleFi 10」を3月に発売した。マイク搭載のマルチコントローラをケーブル途中に備え、スマートフォンでの利用に対応するバージョン「TripleFi 10vi」もラインナップ。価格はオープンプライスで、直販価格は通常版が49,800円、「10vi」が51,800円。

 Ultimate EarsのイヤフォンはM-Audioが国内販売していたが、2008年12月に終了。ロジクールが引き継いでおり、各製品がロジクールから改めての発売となる。「TripleFi 10」は、従来の「Triple.fi 10 Pro」に相当する最上位モデルだが、名称が「TripleFi 10」になり、「Pro」と「.」が省かれ、「F」が大文字になった。しかし、型番には「TF10PRO」と、「PRO」が残されている。製品の仕様自体は従来の「10 Pro」とほぼ同じだが、パッケージなどに若干の変更があるという。

装着イメージ

 中低域用に2基、高域用に1基のバランスドアーマチュアを搭載した、2ウェイ3ドライバーのカナル型(耳栓型)イヤフォン。バランスド・アーマチュア方式のユニットは解像感の高い精密な音が特徴だが、再生レンジが狭いという問題点がある。マルチウェイ方式を採用することで、ワイドレンジ再生と解像感の高い音の両立を目指しているのが特徴。再生周波数帯域は10Hz~17kHz。

 高域と中低域を独立して出力する楕円型ホール「デュアルボア構造」を採用。ハウジングのカラーはガンメタルブルー。S/M/Lサイズのシリコンイヤーピースと、低反発ポリウレタンのフォームイヤーピースを同梱。耳穴に合わせたものが選べ、遮音性は26dBを実現した。

 ケーブルを耳の上から掛けるように装着。耳に掛かる部分には、形状変更が可能なワイヤーを内蔵しており、外れにくいという。入力感度は117dB/mW。インピーダンスは32Ω。ケーブル長は約115cm。ケーブルも含めた重量は約17g。入力端子はステレオミニで金メッキ仕上げ。メタルケースや標準プラグへの変換アダプタ、クリーニングツールなどを同梱する。

 「10vi」は、ケーブル途中にマルチファンクションボタンを搭載。iPhoneやBlackBerryなどのスマートフォンと接続し、電話の受話/終話、および音楽やビデオの再生/一時停止操作が可能。マイクも内蔵しており、ハンズフリー通話にも利用できる。

TripleFi 10vi。マイク付のマルチコントローラ(右)がケーブル途中に用意されている

メタルケースが付属する


(2009年 3月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]