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JDI、車内空間に溶け込む12.3型曲面液晶ディスプレイ

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、自動車向けの12.3型曲面液晶ディスプレイを開発し、サンプル出荷を開始した。

 自動車内の湾曲したコックピットの形と一体化したデザインを実現する曲面ディスプレイ。低温ポリシリコン(LTPS)技術をベースとしたシステムインテグレーション技術を活かし、駆動回路のガラス基板上への集積化やドライバーIC数の最小化を図ったことで、従来のアモルファスシリコンでは困難であったシンプルなモジュール構成を可能とし、凹方向曲面の曲率R1500を実現した。

 曲面だけでなく、IPS-NEOによる高コントラストと広視野角も特徴。解像度は1,920×720ドット、輝度は1,000cd/m2、コントラスト(画面中央)は1,500:1。カバーガラスの表面処理はアンチグレア。独自の構造を確立し、量産化に対応。さらに、コーナーカットなどの異形状やインセルタッチ技術を搭載したPixelEyesにも対応可能という。

 同社では、「自動運転時代に向け車内の居住空間に溶け込むディスプレイを提案していく」としている。