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JBL、小型スピーカー「CONTROL」シリーズ初のBluetooth対応機。バッテリ駆動で防滴

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの小型スピーカー「CONTROL」シリーズ初の、Bluetooth対応モデル「CONTROL X WIRELESS」を11月25日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格はペア49,880円。カラーはグラファイト、ホワイトの2色。

「CONTROL X WIRELESS」のホワイトモデル

 1986年の「CONTROL 1」から30年に渡ってロングセールスを続けている「CONTROLシリーズ」のBluetooth対応モデル。CONTROLシリーズは、プロ用モニタースピーカーのために開発した独自のホーン技術などを取り入れながら、コンパクトなサイズになっているのが特徴。

「CONTROL X WIRELESS」。左がホワイト、右がグラファイト

 Bluetooth 2.1+EDRに対応し、コーデックはSBCをサポート。プロファイルはA2DP V1.3、AVRCP V1.5に対応する。ステレオミニのアナログ音声入力も備えており、Bluetooth非対応の機器とも接続できる。

 「CONTROL X WIRELESS」から、もう1ペアの「CONTROL X WIRELESS」にワイヤレスで接続して音楽を伝送できる機能も備えており、最大4台のスピーカーから音を流し、カフェや会議室など、広い範囲での再生に利用できる。連携時には、チャンネルを割り当てるステレオと、モノラルモードを選択できる。

 AC電源での動作に加え、リチウムイオン充電池も搭載。最大4時間の再生が可能。防滴構造も採用しており、直接雨水のかからないひさしの下などであれば、屋外でも利用できる。

グラファイト

 2ウェイ2スピーカー構成で、高域用に25mm径のセラミック・メタル・マトリックス振動板を採用した、ドーム型ツイータを採用。アルミニウム振動板の両表面に、セラミック化したアルミナ層を形成した複合サンドイッチ構造で、セラミック層の高いヤング率と音速特性、アルミニウム・コアの低密度ダンピング特性が、歪みを適切に抑えながら高い感度を実現するという。

 ツイータには、JBL Professional Divisionにより、最新プロ向けモニターのために開発されたHDI(High Definition Imaging)ホーン技術を用いたウェーブガイド・ホーンも搭載。「ホーンシステムならではの高感度で多彩なディテール表現と、広く均一な指向特性により、リスニングエリアのどこにいても鮮明なステレオイメージと自然な音質が楽しめる」という。

 ウーファは133mm径で、グラファイトを加えて剛性と適度な内部損失を持たせたポリコーンを搭載。ツイータとの音色のマッチングと、歪の少ない正確な動きを実現したという。

 背面には流線型のスリップストリーム型バスレフポートを搭載。ポートノイズを抑えながら、低域再生能力を高めている。

背面。スリップストリーム型バスレフポートを搭載

 再生周波数特性は62Hz~20kHz。クロスオーバー周波数は2.3kHz。筐体は、回折波の最小化と内部定在波を防ぐためにエッジ部を丸めたサイドパネル、ラウンドバッフル、全面くさび形のキャビネットデザインを採用。上面部に、音響調節などが可能なボタンをレイアウトしている。

 外形寸法は165×159×235mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.95kg。

横置きもできる