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パナソニック、幅32cmに小型化したUHD Blu-rayプレーヤー「UB400」。HDR最適化機能も

 パナソニックは、コンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2017」の開幕前プレスイベントにおいて、欧州向けのUHD Blu-rayプレーヤー3モデル「DMP-UB400」、「DMP-UB310」、「DMP-UB300」を発表した。'17年に欧州で発売し、価格は未定だが、現行モデルのUB900などに比べ低価格になると見られる。日本で発売するかどうかは明らかにしていない。

左がDMP-UB400、右がDMP-UB300

 4K/HDR対応のUHD Blu-ray再生が可能なプレーヤーで、昨年に欧州で発売したDMP-UB900/700シリーズから、映像プロセッサなどを一新し、部屋の明るさに合わせたHDR映像の最適化機能を装備。本体の小型化も実現し、それに合わせてフロントディスプレイを省いている。いずれも、Ultra HD Premium認証を取得している。

DMP-UB400
DMP-UB300

部屋の明るさに合わせてHDR映像を最適化

 映像処理に、UHD BDプレーヤー向けのHCXプロセッサを搭載。同プロセッサは、パナソニックの4K Proテレビに搭載されているHCX2チップセットをベースとしたもので、「4K Direct Chroma Up-scaling」のほか、新機能の「Optimum HDR Processing」を採用している。BT.2020の色域をカバー。PHL(パナソニックハリウッド研究所)で培った技術を活用し、映像制作者の意図に合った映像を表現可能としている。Blu-ray 3D再生も可能。

UHD BD向けのHCXを搭載
上段の2機種が従来モデル。下の新モデルは本体幅などを縮小
UB400/300の外形寸法

 「Optimum HDR Processing」は、部屋の明るさに合わせてHDR映像の表示を自動調整する機能。リモコンにHDR調整用のボタンを備え、これを押すと、明るい部屋、暗い部屋それぞれに合わせた画面の明るさでHDR映像を表現。明るいリビングなどで観るときに、従来は暗い階調部分がつぶれて黒一色に近くなっていた場合も、同機能により暗い中での真っ暗な部分とやや明るい部分などを描き分けできるようになるという。

HDR画質の最適化機能を搭載

 上位モデルのUB400はHDMIを2系統備え、映像と音声を別のHDMI端子から出力できるほか、高音質化機能として、「HDMI Low Clock Jitter Process」や、「High Clarity Sound Premium」、「Digital Tube Sound with Up-sampling(真空管サウンド)」などの機能を備える。UB400とUB310は無線LANも内蔵するが、UB300は搭載しない。

上位機UB400の特徴

 いずれもハイレゾ音声の再生をサポート。5.6MHzまでのDSDや、FLAC/WAV/Apple Lossless(ALAC)などに対応。192kHz/24bitまでのアップサンプリングも行なえる。

 既存モデルUB900の435×199×68mm(幅×奥行き×高さ)から、UB400は320×199×45mm(同)へと大幅に小型化。UB310/300はさらに奥行きが小さい193mmとなっている。本体前面の4辺に3Dカットを行なったデザインを採用。Netflixなどの映像配信サービスに対応し、リモコンにNetflixボタンも装備する。

UB400/300の主な比較
UB400の背面。HDMIは2系統
UB300の背面
リモコン
UHD BDは100タイトルを超えている