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ロッキー、英CASTLEスピーカーを取り扱い開始。新生「Richmond」など5機種

 ロッキーインターナショナルは、イギリスのスピーカーブランド・CASTLE(キャッスル)の取り扱いを開始。2ウェイのモニタースピーカー「Richmond Anniversary(リッチモンドアニバーサリー)」と、「Knight(ナイト)」シリーズの計5製品を15日に発売した。Richmond Anniversaryの価格は158,000円(ペア)で、カラーはレースウッド。

Richmond Anniversary

 Knightシリーズのラインナップと価格(ペア)は、ブックシェルフ型の「Knight 1」が52,000円、「Knight 2」が70,000円。フロア型の「Knight 4」が148,000円、「Knight 5」が178,000円。カラーはいずれもチェリー、ウォールナット、マホガニーの3色を用意する。

 CASTLEを手がける英Castle Acousticはヨークシャーで1970年代初頭に設立。ドライバユニットや電子部品、リアルウッド素材のエンクロージャを手作業で製造している。ブランド名とロゴは、11世紀にこの地に建てられたSkipton Castle(スキップトン城)に由来する。

Knight 1
Knight 5

モニタースピーカー「Richmond Anniversary」

 2ウェイ、リアバスレフのブックシェルフ型モニタースピーカー。同社の定番モニター「Richmond」を新設計で再び製品化したコレクター・アニバーサリーエディションとなる。

 130mmのウーファと、19mmのポリアミド・マイクロファイバー製ドームツイータを搭載。ウーファにはカーボンファイバー織コーンやカプトンボビンに巻かれたコッパークラッド・アルミニウムボイスコイルを採用している。

 クロスオーバーには、「音の透明度」を高めるため、シリコン-鉄積層コアを用いたベース・コイル、大型の空芯コイル、独自のポリプロピレン低損失コンデンサなどを採用。ツイータをウーファの下に配置してユニット間のタイムアライメントを調整し、Linkwitz-Riley音響スロープを用いた正確な位相のクロスオーバーが可能になるという。また、ツイータはフロントバッフルの輻射を分散させるためにオフセット配置している。

 エンクロージャには、厳選されたクラウンカットの高品位な突き板を使用。オリジナルの15mm厚MDF製キャビネットには、可聴帯域でのパネル共鳴を減らすためのビチューメン材ダンピングパッドを追加。さらに、多層複合パネル素材をルーズ繊維織物と組み合わせて共鳴を低減し、内部共鳴波を吸収。キャビネット内に適切なブレーシングを用いて、ユニットの持つダイナミックレンジを余すことなく発揮するという。

 周波数特性は60Hz~20kHz、定格インピーダンスは8Ω、出力音圧レベルは88dB。裸線、Yラグ、ピンまたは4mmバナナプラグが使用可能なバイワイヤー端子を備える。外形寸法は165×235×280mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.1kg/1本。

ブックシェルフ型とフロア型の「Knight」4製品

 Knightシリーズは、ステレオ再生に特化したエントリーラインのスピーカーで、ブックシェルフ型の「Knight 1」と「Knight 2」、フロア型の「Knight 4」と「Knight 5」をラインナップする。

Knight 2

 4製品とも2ウェイ構成で、ウーファは混合ファイバーコーン素材を用いたドライバを採用。ブックシェルフ型のKnight 1/2は各1基、フロア型のKnight 4/5は各2基搭載している。天然繊維の混合物を加熱して円錐形にプレスしたことで、共鳴とリンギングを抑え、「速くパワフルな低音」を実現する。

 ツイータは、アルミコアのボイスコイルを組み合わせた25mmのソフトドームを各1基搭載。メタルドームでしか再現できない帯域を、固有のピークを避けて再生可能とする。

 シンプルな2次クロスオーバー(12db/オクターブ)を搭載。いずれもクロスオーバー周波数は3kHz、定格インピーダンスは8Ωとなっている。

Knight 4

 ブックシェルフ型2製品のエンクロージャはバスレフ方式。フロア型2製品も含めて、独自のツインパイプテクノロジー(TPT)を採用し、調整の難しい反射ポートを使わずにキャビネットの内部容積を使用し、低音レスポンスを拡張するという。筐体はいずれも木材を手作業で仕上げ、5日間かけて接着とワックスを施したものを使用する。

 Knight 1の仕様は、130mmウーファ×1、25mmツイータ×1で、周波数特性は46Hz~24kHz、出力音圧レベルは88dB。外形寸法は165×265×290mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg/1本。

 Knight 2は、150mmウーファ×1、25mmツイータ×1で、周波数特性は42Hz~24kHz、出力音圧レベルは90dB。外形寸法は200×335×380mm(同)、重量は7.85kg/1本。

 Knight 4は、130mmウーファ×2、25mmツイータ×1を搭載。周波数特性は36Hz~24kHz、出力音圧レベルは90dB。外形寸法は165×270×840mm(同)、重量は12.5kg/1本。

 Knight 5は、150mmウーファ×2、25mmツイータ×1。周波数特性は30Hz~24kHz、出力音圧レベルは91dB。外形寸法は200×335×925mm(同)、重量は20kg/1本。