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DJI、飛行時間が30分に延びた“静かでエレガント”なドローン「Mavic Pro Platinum」

 DJIは1日、4K動画撮影に対応した折りたたみ式のドローン「Mavic Pro」の静音性を高め、飛行時間も30分まで延長した「Mavic Pro Platinum」を発表した。直販サイトでは144,800円(税込)で販売しているが、発売日は未定。「日本での発売開始時期は公式ストア上で改めて案内する」という。

Mavic Pro Platinum

 Mavic Proとの違いは、飛行時間と静音性。Mavic Proの最大飛行時間は約27分、最大ホバリング時間は24分だが、Mavic Pro Platinumは最大飛行時間30分、最大ホバリング時間は27分まで延びている。

 さらに新しいFOC正弦波ドライバーESCと8331プロペラにより、離着陸時のノイズを、Mavic Proと比べて最大4dB(60%)低減。「より静かでエレガントな長時間飛行が楽しめる」という。

Mavic Pro Platinumのロゴ

 外形寸法(プロペラを折りたたんだ状態)は83×198×83mm(幅×奥行き×高さ)、ジンバルカバーを省いた重量は734gと、サイズ・重量はMavic Proと同じ。直販価格はMavic Pro Platinumが144,800円(税込)、Mavic Proが129,800円(税込)と、Platinumの方が高価になっている。

プロペラを折りたたんだ状態

 搭載しているカメラや、飛行機能などは既存のMavic Proと同じ。バッテリも共用できるという。

 1/2.3型のCMOSセンサーを搭載し、有効画素は1,235万画素。最高4K(3840×2160ドット)/30fpsの動画撮影ができ、フルHDの場合は96fpsの撮影も可能。静止画は最高1,200万画素のRAW(DNG)撮影に対応する。レンズは広角78.8度で、焦点距離は28mm(35mm換算)。

 3軸のジンバルも備えており、ブレを抑えた安定した撮影が可能。安定した飛行、手軽な操作、安全性を高めるために、FlightAutonomy(飛行自律性)システムを採用。周囲の状況を把握するための5台のカメラや、GPS、GLONASSへの対応、2台の超音波距離計、冗長センサー、それらから得た情報を処理する24個のプロセッサを搭載する。

 センサーを用いて、木など、進行方向最大15m先にある障害物を回避するシステムを搭載。自分の位置をGPSだけで把握するのではなく、底面に備えたカメラで離陸位置を撮影。その画像データを用いて、飛び立った場所に高精度に戻って来る。

 小型な送信機にスマートフォンを接続し、ドローンが撮影している映像を見ながら操作が可能。最大4kmの距離でHD720pの映像がストリーミングで確認できる。

 アプリを使い、指定した被写体を追尾しながら撮影したり、周囲を周りながら撮影するといった、多様な飛行が可能。

小型な送信機にスマートフォンを接続し、ドローンが撮影している映像を見ながら操作が可能

 また、小型カメラドローン「DJI SPARK」には、パノラマ機能に新たに「Sphere mode(スフィアモード)」を追加する。魚眼レンズ風のパノラマ写真を簡単に作成できるようになり、Sparkでの撮影をさらに楽しめるという。スフィアモードで撮影した写真は、SNSに直接シェア可能。近日中のDJI GOアプリとSpark本体ファームウェアアップデートで対応する。

Sphere mode(スフィアモード)
DJI Spark