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CHORD、「Hugo 2」と同じFPGAを使った据置型DAC「Qutest」
2018年1月10日 12:08
英Chord Electronicsは、米ラスベガスで現地時間の1月9日に開幕した「CES 2018」に合わせ、新しい据置型のDAC「Qutest」を発表した。英国では1,195ポンドで発売予定。カラーはブラック。
ポータブルでも利用できるバッテリ内蔵の「Hugo 2」向けに開発された、独自のFPGAをQutestも搭載。Hugo 2を据え置き化したようなモデルとなり、位置付けとしては「2Qute」の後継機種となる。
FPGAはカスタム仕様のザイリンクス製Artix 7(XC7A15T)。デジタルデータからフィルタをかけてアナログ信号に戻す工程で、正確なアナログ波形に戻すために、独自のFIRフィルタ「WTAフィルタ」を使う。この処理の細かさを示すタップの長さは、Hugo 2と同じ49,152。10素子パルスアレイ設計を採用している。
入力端子としてUSB、同軸×1、BNC同軸デジタル×2、光デジタル×1を装備。USB接続時は、PCMが768kHz/32bit、DSDが22.4MHzまでサポート。同軸も768kHz/32bit、光デジタルは192kHz/24bitまでの対応となる。これらの入力は電気的に絶縁され、ノイズの影響を防止している。
出力はRCAのアンバランス×1系統。ヘッドフォン出力は備えていない。アンバランス出力は1、2、3V RMSからユーザーが選択でき、様々な機器と接続できるという。
筐体は新規のもので、2Quteと比べて重量がアップ。素材は航空機用のアルミビレットを使い、それを精密加工してシャーシとしている。筐体内では回路の保護を強化し、従来と比べ、外部振動の影響をより受けにくくなったという。ポリカーボネートのボタンと、ガラスの窓も備えている。
外形寸法は160×72×41mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は770g。
