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ラズパイで384kHzハイレゾ再生。バランス対応DAC/アンプ拡張ボード「DAC 01」
2018年1月30日 20:45
バリュートレードは、シングルボードコンピュータのRaspberry Pi(ラズパイ)と組み合わせてハイレゾ再生が行なえるDAC/ヘッドフォンアンプ拡張ボード「DAC 01」を1月31日に発売する。価格は16,880円。
ネットワーク指向のオーディオ&ビジュアル機器を展開するAVIOTブランドの新製品で、別売のRaspberry Pi 2 Model Bや、Raspberry Pi 3 Model Bと組み合わせて利用可能。Raspberry PiとI2S接続し、SoCの再生信号をダイレクトにDACチップへ送出する。TI/バーブラウンの32bit DACチップ「PCM5122」を搭載し、ヘッドフォンリスニング向けPCMデジタル再生環境として最適な設計を目指したという。
バージョン4.9以降のLinuxカーネル搭載のシステムで利用した場合、最大384kHz/32bitの再生に対応。DACのPCM5122はDSD非対応だが、PCM変換により最大DSD 5.6MHzまで再生可能。
クロックは、日本電波工業製の低位相雑音水晶発振器を2系統(22.5792MHz/44.1kHz系、24.576MHz/48kHz系)搭載。音源に最適なクロックで再生する。マスタークロックをRaspberry Piに供給する駆動方式(DAC 01がマスター、Raspberry Piがスレーブ)を採用。ジッターを抑えた再生を実現する。
ヘッドフォン端子は、L/Rグランド分離にも対応したステレオミニのアンバランス(LINE出力兼用)と、2.5mm 4極バランス端子の2系統で、同時利用も可能。600Ωなど高インピーダンス仕様のヘッドフォンも駆動できる。側面にゲイン切替スイッチ(Low -12dB、 High 0dB)を備える。出力は、アンバランスが70mW(32Ω)、6mW(600Ω)。バランスが180mW(32Ω)、25mW(600Ω)。
スイッチングレギュレータなど、Raspberry Pi上のチップが発するノイズの影響を抑えるため、独立した電源(USB microB/5V)を用意。DAC 01から5Vを供給してRaspberry Piを動作させる。なお、Raspberry Pi側に電源を接続してDAC 01へ供給することも可能だが、その場合は音質が変わるという。
基板の外形寸法は約56×65×15mm(幅×奥行き×高さ/GPIOソケット部を除く)。重量は約28g。アルミ製交換パネル(フロント/サイド各1)、ゲイン切替つまみが付属する。別売のオーディオグレードアルミケース「CASE 01」にも対応。