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エソテリック、2つの強力な電源を搭載したネットワークトランスポート「N-03T」

 エソテリックは、ネットワークオーディオトランスポート「N-03T」を2月15日に発売する。価格は78万円。

ネットワークオーディオトランスポート「N-03T」

 DACは搭載していないネットワークオーディオトランスポート。LAN内のNASなどに保存したDSF、DSDIFF、FLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、MP3、AACファイルの再生が可能。デジタル音声出力としてUSB、XLR、RCAを各1系統装備。USB DACやデジタル入力を備えたSACDプレーヤーなどと組み合わせて利用する。USB DAC接続時は、DSD 11.2MHz、PCM 384kHz/32bitまでの出力に対応。XLR/RCAのデジタル出力では、DSD 2.8MHz(DoP)、PCM 192kHz/24bitまで対応する。

 ロスレスフォーマットでギャップレス再生も可能。ストリーミング音楽配信サービスにも対応予定で、Spotify、Roonに加え、日本ではサービスを実施していないがTIDALやQobuzも「準備が整い次第、順次対応を予定している」という。BNCのクロックシンク入力も備えている。

 USBストレージを接続できる、専用のUSB DRIVE端子を前面×1、背面×1の合計2つ装備。簡易ミュージックサーバーとして使うことも可能。

 iPad/iPhone向けの操作アプリ「ESOTERIC Sound Stream」も用意。プレイリストを作成し、再生する基本操作に加え、タグ情報を活用した検索を備え、画像をアプリ内にキャッシュする事でアルバムアートワークを瞬時にスクロールできるなど、操作性も向上させている。

 内蔵ネットワークモジュールと、その他のデジタル回路用に合計2つの独立した大容量トロイダルトランスを搭載。各回路ブロックへの理想的な電源供給が可能という。

 大容量フィルターコンデンサー、ショットキーバリアダイオード、ネットワークモジュール専用電源に装備された1F(1,000,000μF)の大容量スーパーキャパシターEDLC(Electric Double-layer Capacitor)などで構成している。

 各回路コンポーネントを固定するボトムシャーシは、5mm厚と2mm厚、2枚の鋼板を使ったデュアルレイヤー構造を採用。電源トランスとその他のコンポーネントをそれぞれ別のレイヤーに立体配置し、各コンポーネントの相互干渉を防止。各レイヤーには、レーザーによる精密なスリット加工を施し、振動を減衰させている。

 重量級肉厚アルミパネルや、独自のピンポイントフットも組み合わせ、振動のメカニカルアースを徹底した。消費電力は31W、外形寸法は445×360×131mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約17kg。