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光城精工、オーディオ用クリーン電源「DA-6」。新技術も投入してDA-7を復刻

 光城精工は、かつてDENKENブランドで人気を集めた「DA-7シリーズ」を復刻しつつ、現行のArayシリーズで培った技術、音質的ノウハウも踏襲したというオーディオ用クリーン電源「DA-6」を3月12日に発売する。価格は39万円。

オーディオ用クリーン電源「DA-6」

 出力コンセントは4口。出力容量は600VA。交流電源を再生成するリジェネレータ方式を採用。設置先の電源環境を選ばず、家屋の電圧変動やノイズをシャットアウト。常に安定した電圧(AC100V±0.5%)を供給でき、トランスや冷却ファンを搭載していないことから動作ノイズも無いという。

 入力された交流電力を、一旦直流電力に変換する際に使う平滑コンデンサには、低インピーダンス、高リップル耐量かつ大容量のアルミ電解コンデンサを計6個使用。リップル成分の少ない直流に変換する。

 PWMインバータのメインスイッチングデバイスには、純国産のパワーデバイス「SIT」(Static Induction Transistor)を採用。DA-7シリーズに採用していたSIT以上の高性能なパワーデバイス(CANタイプ)を使っている。なお、「DA-6」は「SIT電源復刻記念モデル」と位置づけられており、販売に関するキャンペーンも実施予定。

 供給電圧の波形歪みに寄与するローパスフィルタの定数は、カット&トライを経て決定。チョークコイルのコア材には、99.99%という高純度の電解鉄「マイロン」を採用。Arayシリーズと同様のものになっている。

 これにより、「クリーン電源の利用によるエネルギー感の損失はおろか、逆にパワーを感じさせるメリハリや躍動に満ちたこの感覚は、かつてのDA-7シリーズを凌駕した」としている。

 標準仕様の100V 60Hzに加え、出荷時のオプションとして、出力電圧100V~120V(1V単位)、周波数:50/60Hzを選択可能。海外オーディオ製品などのAC100V仕様以外の製品に対応できる。入力電圧の200V対応のほか、多くのオプションやバージョンアップカスタマイズも用意する。

 フロントパネルはアルミ白色アルマイト処理。Arayシリーズを踏襲したパワーSWやインジケータ配置を採用。サイドパネルは本革仕様。外形寸法は435×373×89mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約10kg。