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UHD BDが30億円市場に。2017年の映像ソフト市場はBDシフトが進む

 GfKジャパンは、2017年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。映像ソフト市場は数量前年比10%減、金額前年比8%減となったが、Ultra HD Blu-ray市場は30億円規模に拡大、Blu-rayソフトの金額構成比も51%から54%へ拡大した。

 映像ソフト全体では、2017年のセル映像ソフト市場(DVD、Blu-rayなど全て)は、数量前年比10%減の3,525万枚、金額前年比8%減の1,657億円。税抜き平均価格は4,700円と前年をやや上回った。

 販売チャネル別の金額構成比は、Eコマースが前年の57%から59%へ拡大。メディアストアは26%、家電量販店は6%。

 ジャンル別の金額構成比は、2017年の販売枚数No.1タイトル「君の名は。」を含む邦アニメが前年から3%ポイント拡大し27%を占めた。邦アニメは金額、数量ともに前年比4%増となった。

 「美女と野獣」などのヒット作が発売された洋画も前年から1%ポイント拡大。一方、最大ジャンルの音楽はタイトルが不足気味であったことから、前年から8%ポイント縮小し32%となった。

映像ソフトジャンル別金額構成比

 2017年のBlu-rayソフト市場(4K Ultra HD Blu-ray含む)は販売数量、金額ともに前年を2%下回る1,603万枚、904億円となった。ここ数年上昇していたBlu-rayソフトの平均価格は、比較的単価が安い洋画の構成比拡大もあり前年から横ばいの5,640円。映像ソフト市場におけるBlu-rayソフトの金額構成比は前年の51%から54%へ拡大した。

 Blu-rayソフトの販売チャネル別金額構成比は、Eコマースが65%、メディアストアが21%、家電量販店が8%。ジャンル別金額構成比は、最大ジャンルの邦アニメが前年の34%から36%へ、洋画が14%から16%へ拡大した。一方で音楽は32%から26%へ縮小した。Blu-rayシフトが最も進んでいる邦アニメの、Blu-rayソフトとDVDソフトの販売金額比率は75:25。

 Gfkジャパンでは、「2018年も縮小基調と予想される映像ソフト市場だが、DVDからBlu-rayへのシフトが順調に進むため平均価格は再び上昇することが見込まれる」と予測。また、「2017年末までに170超のタイトルが発売され、30億円の市場に達した4K Ultra HD Blu-rayが、ソフトの拡充と4K対応機器の普及に伴って徐々に拡大する見込みであることも後押しとして期待される」としている。