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布袋寅泰の24日限定ライブを好きな視点で。バーチャル3Dフィギュアは指先まで再現
2018年3月23日 19:45
音楽ライブを、スマートフォンを使って様々な見方で楽しめるNTTぷららの映像配信サービス「新体感ライブ」。その最新の取り組みとなる「布袋寅泰 新体感ライブ」が3月24日22時に開催される。実施の直前に、サービスのデモを体験し、その仕組みなどを同社に聞いた。
ロンドンからの限定ライブを好きな視点で
好きなアーティストのライブを見たいけれど、会場へは足を運べない場合などに便利な映像配信。現地の模様をそのまま見られるだけでなく、複数のカメラで同時に撮影した様々な視点から、ユーザーが選んで視聴できるマルチアングル配信を楽しめるのが「新体感ライブ」の特徴の一つ。今回のケースで言えば、ロンドン在住の布袋寅泰による演奏を、日本から生で楽しめるというのも魅力だ。アプリはApp Store/Google Playで販売され、価格は2,000円(税込)。NTTぷららが実施するもので、NTTドコモが協賛している。
NTTぷららは3月16日にビルボード東京で行なわれたm-floのライブでもマルチアングルの生配信/見逃し配信を実施。オリジナルメンバーLISAの復帰でも話題となったワンマンライブを、6つの視点から選べるというもので、見たいメンバーだけのアングル、全体を見渡すなどユーザーがタップで選んで楽しめる内容となっていた。ライブ会場では15台のカメラを使って様々な角度からとらえたという。
今回の布袋寅泰ライブは、新たな試みとしてアプリ購入者のためだけに行なわれるのが特徴。ロンドンのスタジオから、7~8台のカメラを使った様々なアングルの映像が楽しめる。マルチアングル生配信は、3月24日の22時から開始予定で、1時間程度を予定。見逃した場合も、アーカイブ配信を生配信終了後から3月30日24時まで実施する。
布袋寅泰のような人気アーティストに限らず、ライブ会場によっては収容人数が少なかったり、人気でチケット争奪が激しいというケースは少なくない。ライブを楽しむには、できれば現地に足を運びたいが、どうしても参加できないときや、ツアーなどで遠く離れた別会場の模様も見たいといったニーズにも対応できそうだ。音楽ライブだけでなく、スポーツで人気の試合中継などに活用されても面白いだろう。
NTTぷらら サービス本部 ビジネス戦略部 ビジネス企画担当の中鳥直人氏によれば、ライブ映像に合わせてユーザーのコメントなどができるSNS連動機能を実装する構想もあるとのこと。今後この機能が実装されれば、会場から離れていてもリアルタイムで見る感覚を、多くの人と共有できそうだ。
バーチャル3Dフィギュアは布袋の指先まで再現。今後スキマスイッチも
ライブの開催を前に、布袋寅泰の“バーチャル3Dフィギュア”も登場。オリジナルのピック型AR(拡張現実)マーカーにスマートフォンをかざすと、布袋寅泰がバーチャル3Dフィギュアとなって、アプリの画面内に出現。映画「キル・ビル」のテーマ曲「Battle Without Honor or Humanity」のギタープレイを、好きな角度から自由に見られる。
「布袋寅泰 新体感ライブ」アプリ購入後に申し込むと届くギターピック型のARマーカーに、アプリを起動したスマホをかざすと、画面上に演奏する布袋寅泰の3Dフィギュア(CG)が現れ、動きと連動したサウンドを楽しめる。
バーチャル3Dフィギュアのコンテンツ制作のために、本人がモーションキャプチャのスーツを着用したとのことで、指の動きまで細かく再現。演奏中に好きなタイミングで一時停止できるほか、バックの演奏だけを止めてギターソロのように聴けるなど、本格的に作りこまれている。
同様の取り組みは既に他のアーティストでも展開しており、'17年11月に幕張メッセで行なわれた放送/通信のプロフェッショナル向け展示会「Intere BEE 2017」に合わせて展示されたデモでは、音楽ユニットのエドガー・サリヴァンとコラボレーションした。
メンバー3人それぞれのARマーカーを用意し、3つ並べてスマホをかざすと、演奏する3人が画面上に出現。手元のマーカーを動かして2つだけにすると、音声も2人だけの演奏になる。バックの演奏をオフにすると、アコースティック風に3人の音だけを楽しめるようになっていた。
3Dミニチュアライブとは。
— エドガー・サリヴァン (@EDOGA_SULLIVAN)2018年1月24日
(エドガー・サリヴァンによるツイート)pic.twitter.com/GNS9AGfTy7
さらに、スキマスイッチともコラボ。3月29日にフジテレビのスタジオからライブ配信する映像を、NTTドコモの映像サービス「dTVチャンネル」で楽しめるほか、3Dフィギュアのアプリも3月15~30日の限定で販売中。価格は1,080円(税込)。
スキマスイッチの場合は、特製のトランプがARマーカーとなっているのが特徴。大橋卓弥と常田真太郎が描かれたジョーカー2枚を並べ、スマホをかざすと画面上で2人のライブを楽しめる内容になっている。上記のマルチアングル配信に限定するのではなく、アーティストに応じて様々なライブ映像配信とバーチャル3Dフィギュアの組み合わせを今後も展開していくという。