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JVC、番組名をオーバーレイ表示しながら配信できる、ハンドヘルド業務用4Kカメラ

 JVCケンウッドは、JVCブランドの業務用カメラとして、4K/30p撮影に対応、ブロードキャストオーバーレイ機能も備えたハンドヘルドタイプの「GY-HM250」を4月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、想定価格は29万円前後。

JVCのブロードキャストオーバーレイ機能も備えたハンドヘルドタイプの「GY-HM250」

 同社は小型・軽量ハンドヘルド4Kカメラとして、2015年に「GY-HM200」を発売。その基本性能・機能を継承しながら、取材制作をはじめ、さまざまなライブ配信制作にも対応できるカメラとして企画されたのが「GY-HM250」となる。

 新たに「ブロードキャストオーバーレイイメージ」機能を搭載。撮影内容に合わせ、局名や番組名、ニュースタイトルなどをスマートフォンやタブレットから簡単に入力し、撮影クリップやストリーミング映像に重畳するもので、高品位なライブ映像制作が可能になるという。テキストバー以外にも、独自のロゴ、時刻、ウォーターマーク、ライブマークの設定も可能。ただしこれらは、無料PCアプリ「SDP Generator」を使い、SDPファイルを作成する必要がある。

 告知や広告などの画像を画面全体にオーバーレイできる「フルスクリーングラフィック」機能を搭載。JPEG、PNGの画像を最大50ファイルまで表示できる。

 Zero Config(ゼロ・コンフィグ)に対応。複数のカメラをネットワークに接続する場合の設定が簡便になり、撮影現場での設置時間や設営工数を低減できる。リモートカメラコントローラー「RM-LP100」を使って、遠隔制御も可能。ローランド製「V-1SDI」と組み合わせ、液晶モニタやビューファインダーへのタリー表示も可能。低コストでのスタジオ運用が実現できる。

 HD/SDまたはWebファイルをネットワーク経由で送信可能。映像ファイルを取材先から編集室へ素早く送信し、簡単に取材素材をプレビューでき、編集後のファイル差替えも容易にできるという。

 4K(3,840×2,160ドット)、30/25/24pの記録・再生が可能。これまでのHD撮影時の50Mbps 4:2:2カラーサンプリング記録に加え、4K撮影時の150Mbps 4:2:2記録モードにも対応。高輝度の白とびを抑え、なめらかな階調で撮影する高輝度優先モードも用意する。

 撮像素子は1/2.3型、1,240万画素の裏面照射CMOS。レンズはF1.2~3.5、35mm換算で焦点距離29.6~355mmの12倍ズーム。24倍のダイナミックズーム(~710mm)も利用可能。3.5型、92万画素のモニタや、0.24型LCOS、156万画素のEFVも搭載。ハンドルユニットも含めた外形寸法は、149×307×191mm。バッテリを含めた重量は約1.6kg。