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iOS 11.4公開。複数の部屋で音楽再生「AirPlay2」やHomePodステレオペア対応
2018年5月30日 02:37
アップルは30日、最新のiOS「iOS 11.4」を提供開始した。複数の部屋でオーディオ再生ができる「AirPlay 2」に対応したほか、スマートスピーカー「HomePod」(日本未発売)のステレオペア対応や、iCloudにメッセージを保管する機能が導入された。バグの修正および改善も行なわれる。
AirPlay2は、アップルのワイヤレスオーディオ技術「AirPlay」の最新バージョン。音楽やPodcastなどを、複数のAirPlay 2に対応したスピーカーと同期して音楽を同時に再生できるようになる。AirPlay2のスピーカー設定はiOSの「コントロールセンター」から行なえる。
AirPlay2に対応したスピーカーは、アップルのHomePodsのほか、Bang & Olufsen、Bluesound、Bose、Bowers & Wilkins、デノン、Libratone、マランツ、Marshall、Naim、パイオニア、Sonosなどから発売予定。
また、HomePodsは現在、米国、英国、オーストラリアで発売されているが、6月18日から、カナダやフランス、ドイツでの発売も決定した。なお日本での発売時期については、ニュースリリース中では言及されていない。
iOS 11.4の主な更新内容
・家全体のホームオーディオシステムおよびAirPlay 2に対応したスピーカーを操作可能
・家にある複数のAirPlay 2に対応したスピーカーと同期して音楽を同時に再生可能
・コントロールセンター、ロック画面、またはiPhone/iPad上のApp内のAirPlayコントロールからAirPlay 2に対応したスピーカーを操作可能
・iPhone、iPad、HomePod、Apple TVから、Siriを使ってAirPlay 2に対応したスピーカーを音声で操作可能
・AirPlay 2に対応したスピーカーでの再生を妨げることなく、iPhoneまたはiPadで電話に出たりゲームをすることが可能
・iPhone、iPadを使用してHomePodのステレオペア設定に対応
・HomePodステレオペアは自動的に部屋の設置場所を検知しサウンドを場所に応じて自動調整
・先進のビームフォーミング機能により、既存のステレオペアよりもさらに臨場感のある音響ステージを提供
・HomePodはステレオペアに対応するように自動的にアップデート(“ホーム” Appで自動アップデートが無効にされていない限り)
・メッセージ、写真、およびその他の添付ファイルをiCloudに保管し、デバイスの空き容量を増やすことが可能
・新規デバイスに同じiMessageアカウントでサインインすれば今までのメッセージを新規デバイスですべて見ることが可能
・メッセージやチャットを削除すると、どのデバイスからも同時に削除
・この機能をオンにするには、iCloud設定で“メッセージ”を有効にする(“設定”>[名前]>iCloud)
・今までと同じように、チャットはエンドツーエンドで暗号化
・教師が“スクールワーク” Appを使用して生徒にiBooksで読書アクティビティを割り当てることが可能
・特定の文字列が“メッセージ”をクラッシュさせる問題を修正
・“メッセージ”で一部のメッセージの順序がばらばらに表示される問題に対処
・Google Drive、Googleドキュメント、およびGmailにSafariからログイン/アクセスができない問題に対応
・“ヘルスケア”でデータが同期できない問題を修正
・ヘルスケアデータにアクセス可能なAppを変更できない問題を修正
・ホーム画面でAppが正しくない位置に表示される問題を解決
・CarPlayオーディオの音が歪む問題を修正
・iPhoneからBluetooth経由で再生しているとき、または車でUSBに接続しているときに、音楽を選択できない問題を修正