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ワールドカップはハイセンス4Kで。実売17万円の65型4Kテレビ「65A6500」

 ハイセンスジャパンは、NetflixやYouTubeなどのビデオ・オン・デマンドサービス対応を強化した4Kスマートテレビ「65A6500」を7月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は17万円前後。

ハイセンス「65A6500」

 ハイセンスは、サッカー2018年FIFAワールドカップ ロシア大会の公式スポンサー。同社では、W杯の開幕に合わせて「感動のビッグスクリーンで、リビングルームをスタジアムへ」と新たな4Kスマートテレビを訴求している。

 解像度3,840×2,160ドットの65型4Kパネルを搭載。バックライトは直下型LEDで、コントラストは4,000:1を実現する。HDR信号は、HDR10とHLG(ハイブリッド・ログガンマ)方式のHDRに対応する。LEDのコントロールにより残像を低減する「Smooth Motion Rate」を搭載する。応答速度は8ms。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタル×2で、別売のUSB HDDへの録画に対応する。HDMIは3系統で、いずれも4K/60pまでサポートしている。スピーカーは15W×2chで、ドルビーオーディオ対応。低域強調のSuper Bassも搭載する。

 LAN端子と無線LANを備え、映像配信サービスに対応。NetflixとYouTube専用ボタンをリモコンに備えているほか、アクトビラやTSUTAYA TV、U-NEXT、ひかりTV、クランクインビデオに対応する。映像配信サービスのアプリ起動時間短縮もハイセンススマートテレビの特徴という。

リモコンにNetflixとYouTubeボタン
VOD対応を強化
VODの起動時間を高速化

 Androidスマホやタブレットの画面をテレビに出画する「Anyview cast」やネットワーク上のNASやPCなどDMS(サーバー)の動画・音楽・写真を再生する「Anyviewホームリンク」を搭載する。

 外装はメタルフレームを採用したシルバーを基調としたデザイン。外形寸法は145×28.4×91.2cm(幅×奥行き×高さ)、重量は23.2kg。

ワールドカップで「ハイセンスを知ってほしい」

 ハイセンスジャパンの李文麗社長は、テレビを中心に冷蔵庫や洗濯機なども日本市場展開し、2018年度は売上高200億円にチャレンジしていると紹介。売上比率では6割がテレビ、4割が白物家電となっているという。

ハイセンスジャパン 李文麗社長(右)と、磯部浩孝副社長(左)
2018年売上高は200億円に
テレビの売上構成比が6割

 テレビや白物家電はグローバル展開を進めており、売上高は1.9兆円規模となった。また、スポーツのスポンサードにも積極的で、テニスやF1、サッカーなどを応援。2017年のサッカーコンフェデ杯に続き、今年はワールドカップロシア大会をサポート。「中国家電メーカーで初のFIFAパートナー」として、ワールドカップをサポート。スマートテレビ最上位のN8000シリーズは、ワールドカップオフィシャルテレビとして、利用される。

上位機種の「65N8000」はワールドカップオフィシャルテレビに

 磯部浩孝副社長は、65A6500のデザイン、画質、機能、価格の特徴を紹介。映像配信サービスは、テレビの電源起動時に事前ローディングを実行し、アプリ立ち上げ時の待ち時間が少なくて済むなど、細かな改良を行なっているという。

 日本市場でシェアを伸ばしているハイセンスの台数シェアは、2017年が4.6%。直近の2018年1-3月で7%台に入っている。一方で金額シェアは3%で、製品単価が安い傾向にある。65A6500をはじめ、高付加価値製品の強化により、「年内には3%台の後半にもっていきたい」とした。

 また、ワールドカップスポンサーとなったことは、「シェアの拡大より、日本における認知度拡大に役立てたい。ワールドカップをスポンサードできるようなグローバル企業として、ハイセンスを知っていただく機会にしたい」と説明。ブランド認知の向上とあわせて製品力を訴求していくという。

ハイセンスジャパン本社の「ハイセンスタワー」もワールドカップをアピール

 今回のプレゼンテーションでは、日本未発表のハイセンス製超短焦点プロジェクタ「レーザーテレビ」やシアターシステムを利用。日本での発売は未定だが、レーザーテレビは、さらなる大画面を実現できる製品としてグローバルで力を入れており、「日本でも市場調査を行なっている段階」とした。

プレゼンはハイセンスの「レーザーテレビ」こと、超短焦点プロジェクタを利用