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ヤマハ、DTS Virtual:Xとサラウンドプログラムの“重ねがけ”サウンドバー「YAS-108」

 ヤマハは、バーチャルサラウンド技術の「DTS Virtual:X」と3Dサラウンドプログラムの重ねがけが可能になったサウンドバー「YAS-108」を7月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,800円前後。

サウンドバー「YAS-108」

 YAS-107の後継モデルで、サブウーファ内蔵のスリムなサウンドバー。「DTS Virtual:X」に引き続き対応しており、天井にスピーカー設置をせずに、高さ方向を含めたサラウンドを仮想的に再現できるという。前方、左右、後方に加え、高さ方向の音場もバーチャルで再現。従来まではテレビ画面の下に設置したサウンドバーの位置から聴こえていたセリフが、テレビ画面の位置から聴こえ、セリフとの一体感が向上。前後・左右の広がりに加え、上方から包まれるような音の広がりが感じられるようになることで、「映像・音楽の世界への没入感が向上する」という。

 YAS-108の進化点は、このDTS Virtual:Xと5種類の音場プログラムの重ねがけが可能になったところ。制御用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」から、映画、音楽、ゲーム、スポーツ、TV番組の、計5種類のプログラムが選べるようになり、よりコンテンツにマッチしたバーチャルサラウンドが楽しめるという。

 デコーダとしては、5.1chまでのリニアPCM、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックII、DTS、5.1chまでのMPEG-2 AACに対応。ドルビーTrueHDや、Atmos/DTS:Xのデコードには対応していない。

 マルチチャンネルソースだけでなく、ステレオ音声入力時でもアップミックス機能により、バーチャル3Dサラウンドが楽しめる。さらに、低音を増強する「バスエクステンション」機能も備えた。人の声などを聴き取りやすくする「クリアボイス」も利用可能。

 高さ53mmのスリムな筐体を採用。エッジ部分に丸みを持たせたデザイン。ユニット構成は、両端に5.5cm径のフルレンジユニットを各1基、さらに2.5cm径ツイータも各1基内蔵。その内側に、7.5cm径のサブウーファを左右1基搭載する。高効率なバスレフポートも搭載した。

 最大出力は30W×2ch(フロント用)で、サブウーファ用が60W、合計120W。入力端子としてHDMIに加え、光デジタル、ステレオミニのアナログ音声を各1系統装備。出力はHDMIに加え、サブウーファ出力も装備。別途サブウーファを追加する事もできる。HDMI、4K/60p映像の伝送ができ、HDCP 2.2にも対応。HDR映像やARCもサポートしている。

 チャイルドロック機能も搭載。消費電力は27W。外形寸法は890×131×53mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.2kg。リモコンを同梱する。

サイドにバスレフポート

 Bluetooth受信にも対応しており、スマートフォンからワイヤレスで音楽再生が可能。プロファイルはA2DP、コーデックはSBC/AACに対応する。圧縮された音楽を再生する際に、失われた高域などを補いながら再生する「ミュージックエンハンサー」も搭載。

 Bluetoothの進化点として、2つのデバイスと同時に接続できる、マルチポイント接続に対応。ただし、同時に2つのデバイスを再生はできないため、最初に再生したデバイスが優先される。Bluetoothスタンバイモード」を使うと、スマートフォンなどのBluetooth端末側からサウンドバーの電源をONにできる。

付属のリモコン