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短波のラジオ NIKKEI、10月から6MHz中心の送信体制へ変更。背景にradiko利用者増

 短波放送のラジオ NIKKEIは、10月1日から放送送信体制を変更。ラジオ NIKKEI 第1、第2それぞれで、3MHz、6MHz、9MHzの3つの周波数帯で同時放送していたが、10月からは最も聴かれている6MHzを中心に送信し、一部時間帯は3MHzで補強・代替する体制に移行。9MHzは通常は休止し、大地震など大規模災害の発生時などに緊急放送に利用する。

10月からの送信体制

 放送時刻に変更はない。ラジオ NIKKEI 第1は終日6MHzで放送し、朝と夕方以降のみ3MHzで補強。ラジオ NIKKEI 第2は、朝から6MHzで放送し、もともと6MHzの免許のない午後7時以降は3MHzで代替する。

 昨年1月から1年間、全国からモニターを募って3つの周波数の聴こえやすさを調査した結果、平均的には6MHzがどの季節もどの時間帯も最も聴こえやすかったという。また、日没以降は季節によっては3MHzが聴こえやすいこともわかり、こうしたデータを踏まえ、「大地震など大規模災害が発生した際は、被災地でその季節のその時間帯に3MHz、6MHz、9MHz のうち最も聴こえやすい周波数を選んで発信し、災害報道を確実に伝える体制を敷くことができるようになった」という。

 また、「ラジオを取り巻く環境が大きく変化する中で、放送と通信(ネット)の融合に対応し、経営の安定、効率化を図るため」とも説明。リスナーが、スマートフォンやスマートスピーカーを使い、radikoからラジオ NIKKEIを聴くようになった事も背景にあるという。

 ラジオ NIKKEIでは、ラジオで聴こえにくくなった場合は、「広報お客様センターが、スマホやパソコンで聴く方法や、そのためのアプリを入れる格安スマホを紹介させていただく」としている。