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ダイナベクター、真鍮ボディのカートリッジ「KARAT 17DX」。10X5 MKIIも
2018年7月30日 18:57
KARAT 17DX
振動工学の波束分散理論に基づく理論解析より設計されたMCカートリッジとして、1981年から展開されている「ダイナベクターKARATシリーズ」の新モデル。長さ1.7mmの極短長ダイヤモンドカンチレバーを採用することで、高域特性に影響する共振点を高くし、フラットな周波数特性と原音に忠実なトレース能力を実現するという。
KARAT 17DXでは、メインボディの材料にムク削出し真鍮(Bs)を採用。従来の成型樹脂より高い強度のボディを採用することで、ヘッドシェルの取り付けがリジッドになり、KARATシリーズの優れた周波数特性や高い分解能を向上できるという。
エアギャップ内の磁束変動の干渉を消去する「フラックスダンパー」や希土類磁石の内部抵抗を低減する「ソフト化マグネット」を採用。MCカートリッジにありがちなハーシュネスがなく、「アナログの良さを十分に堪能できる」としている。
出力電圧は0.3mV、周波数特性は20Hz~20kHz、チャンネルセパレーションは25dB以上(1kHz)。針圧は1.8~2.0g。重量は11g。
なお、KARAT 17DXユーザーのトレードイン(新品交換)価格は20万2,000円。KARAT 17D3(旧モデル)からのトレードイン(グレードアップ)は215,000円。
10X5 MKII
ダイナベクターの定番MCカートリッジの新モデル。特徴である赤いボディと高出力MCカートリッジなどの基本は踏襲しながら、10X5 MKIIでは、スタイラスチップの形状を従来の楕円からラインコンタクトのシバタ針タイプIIIに変更。カンチレバーも硬質アルミニウムパイプへアップグレードした。
これにより、レコードの溝に対する追従性が向上し、いままで以上に高い分解能の音楽再生を実現できるという。出力電圧は2.8mVで、通常のMMポジションでそのまま使用可能。「MCカートリッジの持つ音質的優位性を維持しながら、MMカートリッジと同様に使用できる」としている。
出力電圧は2.8mV、周波数特性は20Hz~20kHz、チャンネルセパレーションは25dB以上(1kHz)。針圧は1.8~2.2g。重量は7.5g。価格は81,000円だが、トレードイン価格は64,800円。