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「七人の侍」など黒澤明29作品がU-NEXTで見放題配信。没後20年特集
2018年9月6日 19:44
映像配信サービス「U-NEXT」は、9月6日で没後20年となる黒澤明監督の29作品を、すべて見放題で一挙配信開始した。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「羅生門」(1950年)や、黒澤作品には欠かせない名優・志村喬が主演を務めた「生きる」(1952年)、世界の映画人に大きな影響を与えた名作「七人の侍」(1954年)など、監督作全30本のうち配信可能な29本を見放題で配信。黒澤映画をまとめた特設サイトを公開した。
U-NEXTでは「豪快な手触りが魅力の時代劇から、 人間の弱さやはかなさを描いた現代劇まで、『世界のクロサワ』を存分にお楽しみください」としている。
「羅生門」
芥川龍之介の短編小説を原作とし、 黒澤の世界的評価を決定づけた作品。 ひとりの男の死を巡る4つの異なる証言を元に、 人間の業をダイナミックな映像手法で描く。公開当時、難解なストーリーゆえに国内での評価はそれほど高くなかったものの、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、その名を世界に知らしめた。
「生きる」
黒澤作品には欠かせない名優・志村喬が主演を務め、真面目だが目的もなく、ただ日々を過ごす市役所の課長を好演。物語冒頭、主人公であるこの男は、胃がんで余命幾ばくもないことを知らされる。悲劇的な作品ではなく、「生きる」とはどういうことなのかを教えてくれる、笑えて泣ける傑作。
「七人の侍」
世界の映画人に多大な影響を与えた名作中の名作。マルチカム方式(1つのシーンをさまざまな角度から複数のカメラで同時に撮影する手法)を日本映画で初めて取り入れ、 迫力ある映像を創り出した。人間味あるキャラクター描写や、 野武士と侍たちの壮烈な戦いが見どころ。
「隠し砦の三悪人」
国を滅ぼされた大将が、世継ぎの姫と軍用金を抱えながら、危機的状況を何度も潜り抜ける。黒澤作品の中でも特に娯楽色の強い1作。狂言回しとなる百姓2人が、『スター・ウォーズ』のC-3POとR2-D2の元になったという話も有名。
「椿三十郎」
前年に製作された『用心棒』のヒットを受け、続編的な位置づけで作られた作品。三十郎と名乗る浪人が、家老たちの不正を暴こうとする若侍を助けて大暴れする娯楽作。殺陣シーンの迫力や、ユーモア溢れる演出の数々が見どころ。
「赤ひげ」
江戸時代に幕府が設置した小石川養生所を舞台に、所長の赤ひげと青年医師、 訪れる人々の交流を描いた人間ドラマ。3時間を超える超大作で、群像劇的な仕上がりとなっている。赤ひげを演じた三船敏郎は、本作が最後の黒澤作品への出演となった。
下記の作品も見放題配信されている。
- 姿三四郎(1943年)
- 一番美しく(1944年)
- 續姿三四郎(1945年)
- わが青春に悔なし(1946年)
- 素晴らしき日曜日(1947年)
- 酔いどれ天使(1948年)
- 野良犬(1949年)
- 静かなる決闘(1949年)
- 醜聞(スキャンダル)(1950年)
- 白痴(1951年)
- 虎の尾を踏む男達(1952年)
- 生きものの記録(1955年)
- 蜘蛛巣城(1957年)
- どん底(1957年)
- 悪い奴ほどよく眠る(1960年)
- 用心棒(1961年)
- 天国と地獄(1963年)
- どですかでん(1971年)
- 影武者(1980年)
- 乱(1985年)
- 夢(1990年)
- 八月の狂詩曲(1991年)
- まあだだよ(1993年)
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