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JVC、4K60p/HDRやストリーミング対応の業務用カメラ。1型で20倍ズーム

JVCケンウッドは、4K/60pやHDR収録、ライブストリーミングに対応する、JVCブランドのハンドヘルドタイプの業務用カメラレコーダー2製品を’19年1月より発売する。価格はオープンプライスで、想定価格は「GY-HC500」が38万円前後。無線LAN対応の「GY-HC550」が50万円前後。オランダ・アムステルダムで現地時間9月14日から開催される、放送機器展「IBC 2018」に出展する。

GY-HC550
GY-HC500

“高画質、高品質でつながる”をコンセプトとし、ネットワーク接続の即時性や信頼性を高めた「CONNECTED CAM」の第2弾製品。1型935万画素CMOSセンサーと、新開発の4K 20倍レンズ(35mm換算28〜560mm/F2.8〜F4.5)を搭載し、高感度・低ノイズの4K映像を実現。SSDアダプタ「KA-MC100」(別売)を使い、Apple ProRes 422で4K/60p記録が可能。

10bit、4:2:2サンプリングによる高画質信号処理が可能で、Apple ProRes 422とMOV(MPEG-4 AVC/H.264)、MP4(MPEG-4 AVC/H.264)に対応。

HDR方式はHLG(ハイブリッドログガンマ)と、JVC独自のDレンジ800%のJ-Log1 Gamma。ハイダイナミックレンジ、広色域を10bitで記録出力できる。最大120フレーム/秒のフルHD映像を通常撮影と同じ画角でスローモーション撮影できる「ハイフレームレート撮影」にも対応する。

CONNECTED CAMの特徴であるIP連携は、同一回線でカメラからのライブストリーミングを中継しながら、スタジオ局からの番組映像とインカム音声をIPリターンビデオ、IPリターンオーディオとして同時中継可能。

SDカードはダブルスロットで、シリーズ記録、デュアル記録、バックアップ記録に加え、プロキシビデオ記録(4K/HDファイルとビットレートの低い同フォーマットのWebファイルを同時記録)の4方式に対応する。ビデオ出力は3G-SDI(BNC×1)とHDMI×1、AV(3.5mmミニジャック)×1。外形寸法は195×445×230mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

GY-HC550は、無線LAN機能を内蔵し、2.4GHz/5GHz両対応のMIMO方式デュアルアンテナを搭載。また、MXFフォーマットとMPEG-2コーデックに対応する。

IBC 2018のJVCケンウッドブース(ホール12 F31)では、GY-HC550/GY-HC500のほかにも、取材やスポーツ・イベント撮影などの映像制作を小規模かつ省コストで実現する各種映像制作ソリューションや、放送スタジオ向けファイバー伝送システム、映像制作用HDモニターの新ラインナップやIPオーバーレイ対応カメラなどを展開する。

JVCケンウッドブースのイメージ