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audio research、140W高出力の真空管アンプ「Reference 160M」

ノアは、米audio researchの真空管モノラルパワーアンプ「Reference 160M」を発売した。価格は230万円。カラーはナチュラル・シルバーとブラックの2色。

Reference 160M(ナチュラル・シルバー)
Reference 160M(ブラック)

audio researchの最上級ライン「リファレンス・シリーズ」のモノラルパワーアンプで、タマゴのような外観が特徴の出力管KT150を4本、ドライバー管には6H30Piを2本搭載。定格出力は140W。

特殊設計の4層回路基板を搭載しており、従来の設計よりも部品点数を減らしながら、信号経路内のコンポーネントを簡潔にしたオーディオ・トポロジーの最適化を実現。「高解像度サウンドを受け継ぎながら、まったく新しいリアルサウンドを奏でるアンプを目指した」という。周波数特性は0.5Hz~110kHz(-3dB、1W)、SN比は101dB以上。

出力管KT150は、6550・KT88系列の多極管で、プレートサイズを大型化することで70Wという、従来の真空管よりも大きなプレート損失を実現。タマゴのような外観で、放熱性能を強化しながらマイクロフォニックノイズを低減する。増幅管6H30Piは低ノイズかつEp-Ip特性の直線性が良い双三極管で、低ノイズフロアの増幅回路により、低SNと安定した電流伝送を実現する。

真空管は工場で選別され、厳密に特性を合わせたマッチド・ペアの管球を使っている。6550やKT88、KT120など、同タイプ真空管に換えて動作可能。真空管の交換時には、独自のオート・バイアス調整機能による自動調整に対応。ユーザーは真空管を入れ替えるだけで、真空管の最適な動作が得られるとしている。

タマゴ形の出力管「KT150」を採用

フロントパネルには2層構造のガラスのフェイス・プレートを採用しており、出力レベル表示やウルトラリニア/トライオード各動作時のパワーメーター表示が可能。LEDは4段階の明るさ調整(消灯を含む)ができる。

背面に、アナログのバランス入力(XLR)とアンバランス入力(RCA)、スピーカー出力端子(4Ω/8Ω/16Ω)を各1系統装備。

消費電力は最大出力時700W(待機時1W以下)。電源部に新設計の大容量・高出力トランスを採用。音声信号のピークレベル突入電流にも耐え、従来と比べて「圧倒的な低域再生が可能」とする。パンチング処理のアルミカバーは、放熱ファンを内蔵している。外形寸法は483×527×260mm(幅×奥行き×高さ)、重量は25.5kg。

背面