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audio research、真空管KT150搭載のパワーアンプ「VT80 SE」

 ノアは、米audio researchのステレオパワーアンプ新製品として、真空管KT150を搭載した「VT80 SE」を3月1日に発売した。価格は135万円。カラーはNaturalとBlack。

VT80 SE Natural
VT80 SE Black

 パワーアンプ「VT80」('17年発売)のセカンド・エディションモデルで、新たにaudio researchのパワーアンプ上位機種で使っている出力管「KT150」を片チャンネルあたり2本、計4本搭載。ドライバ段には「6H30」2本を採用した。

 KT150はタマゴのような外観が特徴で、VT80の真空管「KT120」よりもプレート損失が大きく、信号をより大きく増幅できる。マイクロフォニックノイズを低減し、KT120より大きなプレートの熱を放熱しやすいという。

出力管「KT150」を採用

 VT80と同様に、真空管の交換時にはオートバイアス機能による自動調整が利用可能。これによりKT150のパフォーマンスを最大限発揮する設計としている。なお、KT120への交換も可能。

 内部回路は、入力から出力までフルバランス伝送。ハイスピード/ローノイズのFETを入力に、厳密に特性の合ったペアの真空管を出力に使用し、差動動作によりノイズに強く安定したバランス回路を実現したという。

 バランス入力(XLR)と、スピーカー端子(4Ω/8Ω)を各1系統装備。定格出力は75W、周波数特性は0.7Hz~80kHz(-3dB、1W)、チャンネルセパレーションは112dB以上、SN比は112dB以上。

背面

 真空管には1本ごとにヒューズが組み込まれている。また、音声信号が一定時間入力されないと自動的に電源をシャットダウンする「オートシャットダウン機能」も備えている(機能オフも選択可能)。

 筐体はヘアライン仕上げのアルミブロックを採用し、左右にハンドルを装備。真空管からの放熱を効率的にするアルミニウム製パンチング・パネルのカバーや、特殊強化ガラスのフロントパネルも備える。

 消費電力は最大出力時500Wで、スタンバイ時は1W以下。外形寸法は483×530×262mm(幅×奥行き×高さ)、重量は20.7kg。